「ユニセフ・スマホサミット」における“ネットいじめ”への対策

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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(6月7日放送)に、UNICEF東京事務所代表の木村泰政が出演。現代の子供たちを取り巻く環境について語った。

「ユニセフ・スマホサミット」における“ネットいじめ”への対策

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

木村:インターネットで起きる「いじめ」が問題となっています。ユニセフが他の機関と協力して、30ヵ国で行った調査があります。若者の3分の1が、ネットでのいじめを経験していると答えています。5人に1人はネットを介した暴力やいじめで、学校を休んだ経験があると答えています。子供たちの育った環境を知るには、学校などのリアルな現場だけでなく、オンライン上の現場も見なくてはいけません。

淵澤由樹(アシスタント):日本ユニセフ協会では、「ユニセフ・スマホサミット」を開催しているそうですね。

木村:日本ユニセフ協会がソーシャルメディア研究会と協力して、日本各地で取り組んでいるものです。子供たち自身に、子供とインターネットの関係のあるべき姿を、周囲の大人と一緒に模索する機会を提供する取り組みです。ネット依存やネット上のいじめ、ネットの有効活用など、いろいろなテーマに沿った議論が行われて来ました。実は今年(2020年)の2月、全国大会を東京で行うはずでしたが、新型コロナのため中止になってしまいました。3月に公開オンライン会議を行い、全国各地の子供たちから寄せられた声を紹介しながら、大人とも議論を行って、報告書にまとめました。日本ユニセフ協会とともに、日本有数のインターネット企業の皆様や日本の若者と協力しながら、引き続きこの新しい課題に取り組んで行きたいと思います。

淵澤:最後に、現在子育て中のママやパパへ、メッセージをお願いします。

木村:私が世界の子供たちの課題と向き合って感じることは、子供たちの幸せを願うお母さん、お父さんの願いは各国共通だということです。そして子育ての大変さも各国共通です。ラジオをお聞きの方のなかには、きっと毎日、子育てに奮闘されている方々も多いと思います。そういうときには、世界中でこの瞬間に子育てに奮闘されている方もいれば、子供の笑顔にほっとしている方もいるのだということを、思い出していただきたいと思います。子育ては大変ですけれども、世界でいちばんやりがいのある仕事だと思っています。私も、子供たちのよりよい未来を築いて行けるように、ユニセフの仕事を通じて貢献して行きたいと思います。

番組情報

すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト

毎週日曜 6:04-6:13

番組HP

この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)

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