自らつくる“中国包囲網”~3海域で軍事演習
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月7日放送)にジャーナリストの有本香が出演。中国海軍が3つの海域で軍事演習を行ったというニュースについて解説した。
中国が3つの海域で軍事演習
中国海軍が東シナ海、南シナ海、黄海の3つの海域で同時に軍事演習を行ったと発表。現地の中国国営中央テレビは「3大戦区で海軍が熱い軍事訓練」という見出しをつけてその様子を伝えた。
飯田)こういったことは異例だそうですが、かなり力を見せつけるような行動に出ました。
有本)二正面作戦になれば厳しいといろいろ言われているなかで、「どこでもやれる」というところを見せようということなのでしょう。ただ、いまベトナムなどは激しく中国に抗議をしています。南シナ海等をめぐって5年ほど前に反中感情が高まり、ベトナム国内にいる中国人が襲われるという、かなり激しい事態に陥ったこともあります。
中国自らが中国包囲網をつくってしまった~日本のメッセージが弱い
有本)ASEAN諸国が、コロナの後ということもあり、ただでさえ反中感情が高まっているなかでこういう動きをすると、多くの国が中国に対してあまりいい感情を持たなくなる。アメリカもイギリスも、香港の件もあって、中国に対しては相当厳しく当たって行くという感じになっている。そこにASEAN諸国も、ということになると、中国自らが中国包囲網をつくってしまったようなことになります。今後の世界は、「中国対自由主義国」という戦いになって行くだろうという様相が、ますますはっきりして来るのですが、そのなかで日本のメッセージは相変わらず弱いと思います。
飯田)「価値観を共にする」という外交をやろうと言っているのだから。
有本)日本の領海に中国の公船が入って来て、漁船を追尾するということが度々あります。こういう事態もあるなかで、日本のメッセージが弱いなと思います。
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