安倍氏「桜を見る会」めぐる疑惑~記者会見で一連の経緯を説明か
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月23日放送)に数量政策学者で内閣官房参与の高橋洋一が出演。「桜を見る会」の懇親会をめぐる問題で、東京地検特捜部が安倍前総理を任意聴取したニュースについて解説した。
「桜を見る会」懇親会、東京地検が安倍前総理を任意聴取
安倍前総理の後援会が「桜を見る会」の前日に開催した懇親会をめぐる問題で、東京地検特捜部が安倍前総理本人から任意で事情聴取をしていたことがわかった。安倍前総理は自らの関与を否定したとみられる。
飯田)12月22日に読売が一面トップでスクープとして書いて、その後、きょう(23日)、各紙が追いかけて記事にしています。懇親会は会費制ではあったのですが、会場費を事務所側が負担していた。それを政治資金収支報告書に書いていなかったということが事実関係ですかね。
高橋)事実関係はそうですね。国会でどうのこうのと言っていますけれど、いま国会はやっていないですよね。通常国会でこれをやるのですかね。検察が動いたら、普通はそのままですよね。
飯田)職員に任せるという感じで。
高橋)それに日本の検察がこのように機能しているのであれば、それを見ているだけです。下手に影響を与えない方がいいと思いますけれど。
国会答弁の前に秘書官に確認したけれど、事実と異なる説明をされた
飯田)検察側は任意聴取をしたけれど、安倍さん本人は後援会の役員でもないし、その一連の意思決定には関わっていないだろうということで、不起訴になるのではないかということです。
高橋)普通は経緯については知らないですよね。いちいち見ていないでしょうし。国会答弁の前に安倍前総理が聞いたけれど、嘘を言われたわけでしょう?
飯田)秘書官に確認はしたけれども、事実と異なる説明をされたということですね。
高橋)複数で確認したと思いますけれどね。
飯田)ああ、なるほど。
高橋)国会答弁をするときに一応確認しますよ。総理に言っても仕方がないから、秘書官のレベルだと、安倍さんの事務所の人に確認するということだと思いますけれどね。
飯田)当事者、この第1秘書に確認を取って。
高橋)確認をしないと、答弁のときに不安ですからね。だから答弁をするときに一応確認する。役所の人がやるのではなく、これは政務秘書官がやるはずです。
飯田)なるほど。
高橋)政治なので政務秘書官が、この後援会に問い合わせをするというのが普通ですけれどね。やらないということは考えられません。あれだけ答弁しているのだから、確認したはずです。
飯田)当時、国会であれだけ質問が出て、それに対して何度も答えるということだから、裏を何度も取ると。
高橋)野党の方は118回と数えたのでしょう。
飯田)そのようですね。
事実と異なる答弁ではあったが、「虚偽」ではない
高橋)虚偽という言い方もときどきするのですが。
飯田)虚偽答弁という言い方をしますね。
高橋)虚偽というのは、「嘘であるということを知りながら」という話だから、今回は違うと思います。
飯田)なるほど。事実と異なる答弁であったことは、それはそうなのだろうけれど。
高橋)事実と異なる答弁であることは間違いないのですが、虚偽かどうかと言うと、知っていたか知らなかったか。本当に虚偽であったら、これは不起訴にならないはずです。
飯田)そういうことですよね。もう意思決定に関わるなり、詳細を知っていて……。
高橋)知っていてやったら、それはもう完全な法律違反でしょうね。
飯田)だから各紙の書き方も「政治的責任」であるとか、「道義的責任」であるとしています。
高橋)そういうことです。虚偽というのは「嘘を知りながら」ということだから、それだと検察がいま調べているのと違う内容になってしまいます。
記者会見を開き一連の経緯を説明か
飯田)「道義的責任」や「倫理的責任」をどう取るのだ、という話になると、これは難しいですよね。
高橋)それは難しいですよ。
飯田)司直の方は「不起訴」と、もう判断するということですから。
高橋)道義的責任となると、本人の話になりますよね。「間違いでした」と言うくらいではないですかね。
飯田)与党側は議院運営委員会理事会での説明を想定しているとのことです。マスコミにどうオープンにするかというのはまた別途という形にしていますが。
高橋)普通は記者会見をするのではないですか。
飯田)記者会見をして。
高橋)それで一連の経緯を説明するということになるのではないでしょうか。
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