12月の月例経済報告~長期スパンで見るべき
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月23日放送)に数量政策学者で内閣官房参与の高橋洋一が出演。政府が発表した12月の月例経済報告について解説した。
12月の月例経済報告
政府は12月の月例経済報告で、景気の基調判断について「緩やかな回復基調が続いている」として判断を据え置いた。
飯田)景気判断の表現に関しては、「持ち直しの動きが見られる」ということを5ヵ月連続で据え置いたようです。
高橋)私がマスコミに批判されているのは、この間の総合経済対策の規模が大き過ぎるのではないかということです。あれでも私は多いとは思っていないのですけれどね。それでも「下方修正したらどうするのだ」と言われるのですが、「だから大きくしたのでしょう」としか言いようがないのですけれどね。
飯田)対応は既にしていると。
「どうやれば耐えられるか」が問題
高橋)いろいろなことを予測できるのですよ、「今後少し下方修正する」とかね。そういうときに、「どうやれば耐えられるか」ということが問題なのです。予備費を積んだら積み過ぎだと言われますが、それで何かあると、「どうした。酷いではないか」とかね。
飯田)予備費が積まれたままになっているではないか、というような。
高橋)この手の話は長期スパンで見なくてはいけないのです。1年くらい先を見て、いろいろなことをやらなくてはならないのですが、こういうことはあり得ますよ。
飯田)まあコロナの感染状況によって、また下方修正するという。
高橋)あり得ますよ。私はまだ4波はあり得ると思っていますけれどね。
飯田)年明け、まだ寒い時期というのは。
高橋)それでまた下火になった後にまた5波とかね。だから、いろいろなものに対応することが必要なのです。それは予測できる話だから、経済対策と15ヵ月予算をやっているとしか言いようがないのです。
飯田)また下方修正になるということがあれば、場合によっては来年度(2021年)予算の補正も考えられると。
高橋)来年度だって仕方がないでしょう。今年度の補正はもう、やりようがないでしょうからね。でも、4月以降は躊躇してはいけないというレベルだと思いますけれどね。
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