どう見ても東京の方が安全~フロリダが東京五輪の代替地として名乗り
公開: 更新:
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月27日放送)に数量政策学者で内閣官房参与の高橋洋一が出演。米フロリダ州の最高財務責任者が東京オリンピックが中止になった場合、フロリダ州が代替地として開催を申し出たというニュースについて解説した。
米フロリダ州の最高財務責任者ジミー・パトロニス氏~東京オリンピックの代替地としてフロリダ州が開催申し出る
アメリカ・フロリダ州の最高財務責任者ジミー・パトロニス氏は1月25日、新型コロナウイルスの感染拡大で東京オリンピックが中止になった場合、フロリダ州が代替地として開催を申し出ると国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長に手紙を送ったことを明らかにした。
飯田)パトロニス氏はバッハ会長に宛てた手紙をツイッターで公開したそうです。オリンピックに関してはいろいろな報道がありますね。
高橋)フロリダはアメリカの人にとってはいいところです。
飯田)リタイアした人たちが居を構えるとか、野球のキャンプがあるとか。
感染者数も死者数も東京よりも桁違いに多いフロリダ州~どう見ても東京の方が安全
高橋)人口は2000万人弱ですが、コロナで亡くなったのは2万5000人くらいでかなり多いです。東京は人口が1400万人くらいですが、亡くなったのは700人くらいです。死亡率では1万人当たり0.6人くらいの数値です。どちらがオリンピックにふさわしい場所か、外国の人から見れば当然、東京になると思います。日本ももちろん大変なのですが、海外の人からすると、コロナによる感染者数も死者数も少ないので、東京オリンピックを東京でやるのはいいと思われているようです。
飯田)確かにヨーロッパやアメリカでの亡くなった人の数を見ると。
高橋)東京でも波がありますが、海外から見れば、さざ波というレベルです。普通の人にすれば、フロリダよりも日本の方がいいと思うでしょう。
飯田)数字だと一目瞭然ですね。
高橋)数字は桁が違うくらいなので明らかです。IOCも4年に1度のイベントなのでやりたいでしょう。イベント業の人からすると4年に1度のものがないと大変です。無観客でもIOCとしてはやりたいでしょう。IOCの主な収入源はテレビ放映なので、無観客でもやった方がいいのです。観客を入れるとなると、東京都の運営の問題になりますが、これは日本の話です。これからワクチンをうまく打てば大丈夫だと読むのが普通ではないでしょうか。
東京オリンピック・パラリンピックに新型コロナワクチン接種は間に合うか
飯田)オリンピック・パラリンピックは7月から9月くらいとなると、いまから半年後くらいです。
高橋)間に合いますよ。高齢者や基礎疾患がある人の4000万人が打っておけばいいのです。1回打って、3週間後にもう1度打てばいいのですから、いまのスケジュールで大きく遅れが出なければ間に合います。遅れが出るかどうかは、ワクチンの供給の話なので読めないところはあります。ワクチンを入れた冷凍庫は1万ヵ所に用意する予定なので、1ヵ所で100人打つと100万人ですから、高齢者は1ヵ月あまりで終わります。供給さえうまく行けば間に合います。最も危ない人たちがワクチンで守られると考えると、観客も入れられるかも知れません。ミニマムレベルで無観客というのがあり、それにオンして行くことが、いまのシナリオなのではないでしょうか。
ワクチン接種円滑化システム(V-SYS)
飯田)管理システムだとか厚労省がいまやろうとしているシステム、それから河野大臣が新しくつくろうとしているシステムに齟齬があるのではないかと言われていますが。
高橋)ワクチン接種円滑化システム(V-SYS)ですね。これは地方自治体が管理することが前提になっています。全国展開のために、そのシステムにマイナンバーを付加してデータ移転できるようにしたのだと思います。システムをやる側から見ると、地域でのシステムができていれば、引っ越したときなどにトレースするやり方をつくるのは難しくありません。
飯田)ワクチン接種の1回目と2回目の間を3週間空けるということは、その間に引っ越す人も出て来ますからね。
高橋)そのときにどうするかということです。それを手作業でやることも可能だと思いますが、予防接種法だと地域の自治体で管理することになっているので、そのシステムができているのでしょう。それを全国展開することは、それほど大きな問題ではないので矛盾はないと思います。比較的簡単にできると思います。
番組情報
忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。