深刻な海外からの漂着ごみ問題~その多くは“中国・韓国”からのもの
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月17日放送)に作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が出演。海外から漂着するプラスチックごみの問題について解説した。
海外から漂着するプラスチックごみ
自由民主党本部で2月16日、経済産業部会、環境部会、環境・温暖化対策調査会の合同会議が行われ、プラスチックごみを資源循環させるための新しい法案について審議が行われた。今回の法案の条文では、海外から漂着するごみ対策についても触れられている。
飯田)青山さんは、経済産業部会の部会長代理でもいらっしゃるということで、最初のところから関わっていると思いますが、海外からのごみの多さ、海岸線を行くと何となくわかりますね。
青山)海の近くに住んでいる方にとっては大きな問題だと思います。海洋調査船に乗って近海によく出ています。遠い海のことを「ブルーウォーター」と言います。そこでもプラごみは目撃されていますが、近海をよく見ると、深刻に汚染されていることがよくわかりますし、魚介類のなかから実際にプラスチックごみが出て来るのです。
プラごみを資源循環させる法案~海岸線に漂着したごみのほとんどは「中韓」のごみ
青山)それでこのプラごみを資源循環させるという法案ですが、役所が最初につくった法律の概要などには、海外からプラごみが多く来ているという問題に触れられていませんでした。実際に、対馬で地元の方々と海岸線のごみ拾いに参加すると、ごみに印刷されている文字の多くはハングル、または中国語です。日本語で商品名が書いてあるものは0ではありませんが、まず見ません。
飯田)漂着したのですね。
青山)私は海辺に住んでいますが、マンションの階段にペットボトルを置いたりする不埒な人はいますけれど、海に投げ込む人はいないでしょう。中国と韓国からの漂着のごみをそのままにしておいて、日本国民にだけいろいろなことをお願いすることになるのです。資源循環は企業から日本国民にまでお願いしなければいけない法律です。「これは偏っている」ということを部会で発言しました。そうすると、部会長代理だということで、役所から来ますが、何度言っても「むにゃむにゃ」と言われてやらないので、最終的に私は「この法案は国会に出せませんよ」と言いました。主権者に「法案がどのように国会に出て行くか」を知ってもらうのも私の役割の1つだと思っています。議員立法は全会派一致が原則ですので、妥協して法案をつくらなければいけません。政府が出す法案を閣法と言います。これは「役所が勝手にやっている」というイメージが強いでしょうが、それはオールドメディアのつくった嘘です。実際に私がやっているのも、与党と綿密にすり合わせて法律をつくる。出すときは議員立法ではない閣法なので、野党に反対があっても出して審議をして採決するという形になります。これはそういう法案なので、逆に言うと、部会の役員がみんな納得しないと、まず部会で審議することができません。部会を通らないと自由民主党の総務会に上がりませんので、国会に出せません。
法案は無事部会を通過~国会を通れば、中韓と交渉する下地ができる
青山)私は利害関係が一切ないので、まっすぐ真ん中から見て、「あれだけハングルと中国語の多いごみをそのままにするのはおかしいでしょう」と言ったら、経産省と環境省が協議しました。「中韓」と固有名詞を入れることは、私は考えていませんでした。それを入れるのであれば、「本当にそうか」ということを、莫大なお金をかけて調査しなければいけませんから。先に議員立法でつくってある別の法律に「海外」という言葉があるので、ここならば現実に妥協できると思い、まずは「海外」という言葉を使うことにしました。そうしたら役所が最後にそれを入れて来まして、16日に部会を無事に通過しました。このあと総務会で了承されれば、国会に出て行きますが、それで終わりではなく、これでやっと中韓と交渉できる下地ができるのです。そこが大事です。「法を以て交渉する」ということが必要なのです。
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