【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第979回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、3月5日公開の『太陽は動かない』と『NO CALL NO LIFE』をご紹介します。
映画館で観たい!『太陽は動かない』~手に汗握るノンストップ・サスペンス
「怒り」「悪人」など、ヒット作を生み出し続ける人気小説家・吉田修一による『太陽は動かない』が、新型コロナウイルスによる公開延期を経て劇場公開。
世界を股にかけた壮大なスケールと、さまざまなシチュエーションでのアクションシーンなどから「映像化は不可能」と言われた巨編が、極限のノンストップ・サスペンスとしてついにスクリーンにお目見えです。
『太陽は動かない』のあらすじ
24時間ごとに秘密組織・AN通信へ定期連絡しなければ、爆死する。心臓に小型爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野一彦と相棒の田岡亮一に、過去最大にして最悪のミッションが課された。
キーワードは、全人類の未来を決める次世代エネルギー。その極秘情報をめぐり、世界各国のエージェントたちが争奪に動き出し、命がけの頭脳戦が始まる。
誰が敵か味方かわからない。極限状態のなか、2人の心臓爆破のリミットも迫っていた……。
『太陽は動かない』のみどころ
主人公の鷹野一彦役には、 数々の強烈なキャラクターを演じ、常に日本映画界のトップを走り続けて来た藤原竜也。心臓に小型爆弾を埋め込まれ、24時間ごとに死の危険が迫るという、さらなる難役に挑みました。
そして、鷹野の後輩であり相棒でもある田岡亮一を演じるのは、竹内涼真。共にホリプロ所属の先輩・後輩という間柄ながら、共演は本作が初めて。新鮮なのにどこかしっくりと来る、その最強のバディぶりに注目です。
共演には、韓国のみならずハリウッド進出も果たした人気女優のハン・ヒョジュ、同じく韓国映画・ドラマ界で活躍のピョン・ヨハン。
さらには邦画界を牽引し続ける名優・佐藤浩市をはじめ、市原隼人、南沙良、日向亘、加藤清史郎、横田栄司、翁華栄、八木アリサ、勝野洋、宮崎美子、鶴見辰吾と、本作に相応しい豪華なキャストが集結しました。
撮影は日本国内に加え、東欧ブルガリアにて約1ヵ月にも及ぶ海外ロケを敢行。列車を貸し切って撮影された肉弾戦や市街地を封鎖してのカーチェイスシーン、そして苛烈をきわめた銃撃戦。
羽住英一郎監督からの強い希望により、キャスト自らがスタントなしで繰り広げるアクションシーンの数々は、さながら“和製ミッション:インポッシブル”と言える凄まじさで、手に汗を握ること必至。
24時間ごとにリセットされる、極限のタイムリミット・エンターテインメント。是非とも、大きなスクリーンでその迫力を体感してほしい1作です。
コチラも映画館で観たい!『NO CALL NO LIFE』~痛いほどに切ない恋
親からの愛情を知らずに育った女子高生・有海と、同じ境遇の不良少年・春川。2人は、謎の留守電メッセージに導かれて出会った……。
壊れそうなほど脆く、不安定な思春期の少年少女の恋の行方を描いたミステリーラブストーリー『NO CALL NO LIFE』。
主演を務めるのは、ホリプロ注目の若手、優希美青と井上祐貴。互いの傷を埋めるように惹かれ合う刹那的な恋心を、生々しいほどに体現しています。
メガホンを取った井樫彩監督と企画・制作の佐藤慎太朗プロデューサーは、ともに20代。次世代を担う若手クリエイターたちによる意欲作を、スクリーンで是非。
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『太陽は動かない』
2021年3月5日(金)から全国ロードショー
出演:藤原竜也、竹内涼真、ハン・ヒョジュ、ピョン・ヨハン、市原隼人、南沙良、日向亘、加藤清史郎、横田栄司、翁華栄、八木アリサ、勝野洋、宮崎美子、鶴見辰吾、佐藤浩市
原作:吉田修一「太陽は動かない」「森は知っている」(幻冬舎文庫)
監督:羽住英一郎
脚本:林民夫
音楽:菅野祐悟
主題歌:King Gnu「泡」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
企画・プロデュース:武田吉孝、大瀧亮
プロデューサー:森井輝、小出真佐樹、古屋厚
共同プロデューサー:加納貴治
ラインプロデューサー:中島勇樹
企画協力:茅原秀行
撮影:江崎朋生
照明:三善章誉
録音:小松崎永行
特機:実原康之
操演:宇田川幸夫
アクションコーディネーター:諸鍛冶裕太
VFXプロデューサー:赤羽智史
美術デザイン:別所晃吉
装飾:小山大次郎
衣装:丸山佳奈
ヘアメイク:百瀬広美
スクリプター:谷恵子
編集:西尾光男
選曲:藤村義孝
音響効果:柴崎憲治
キャスティング:緒方慶子
ブルガリアユニットプロデューサー:駒谷タク
助監督:吉川祐太
制作担当:宮下直也
製作:「太陽は動かない」製作委員会(WOWOW/ホリプロ/バップ/ROBOT/ワーナー・ブラザース映画/KDDI/ポニーキャニオン/幻冬舎/ローソンエンタテインメント/日本出版販売)
製作幹事:WOWOW、ホリプロ
制作プロダクション:ROBOT
ブルガリアロケ制作プロダクション:B2Y PRODUCTIONS
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)吉田修一/幻冬舎 (C)2020「太陽は動かない」製作委員会
公式サイト https://wwws.warnerbros.co.jp/taiyomovie/
『NO CALL NO LIFE』
2021年3月5日(金)からテアトル新宿ほか全国公開
出演:優希美青、井上祐貴、犬飼貴丈、小西桜子、山田愛奈、駒木根葵汰、篠原篤、熊木陸斗、大水洋介、和田聰宏、諏訪太朗、木下ほうか、永岡佑、桜井ユキ
脚本・監督:井樫彩
原作:『NO CALL NO LIFE』著・壁井ユカコ(角川文庫刊)
主題歌:「ふたりがいい」とけた電球
製作:堀義貴、藤田浩幸、川村英己、多湖慎一、河原達、渡辺勝也、斉藤晃、黒石和宏
エグゼクティブ・プロデューサー:津嶋敬介
企画・プロデュース:佐藤慎太朗
プロデューサー:楠智晴
音楽:松本淳一
撮影:早坂伸(J.S.C.)
照明:田島慎
録音:西條博介
美術監督:山下修侍
編集:宮島竜治(J.S.E.)
音響効果:廣中桃李
衣裳:藤山晃子
ヘアメイク:反町雄一
助監督:田口桂
制作担当:高瀬博行
宣伝プロデューサー:篠友子
企画・制作:ホリプロ
宣伝:MUSA
配給:アークエンタテインメント
製作:「NO CALL NO LIFE」製作委員会(ホリプロ/電通/アークエンタテインメント/メ〜テレ/ハーキュリーズ/トーハン/東放学園/ノスプロダクター)
(C)2021 映画「NO CALL NO LIFE」製作委員会
公式サイト https://nocallnolife.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/