日本のバウムクーヘンは似島から始まった?

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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「バウムクーヘン」です。

日本のバウムクーヘンは似島から始まった?

日本のバウムクーヘンの歴史は、1919年(大正8年)に始まりました。ドイツ人の菓子職人、カール・ユーハイムさんが中国でお店を経営していましたが、第一次世界大戦が始まると、捕虜として日本に連れて来られました。

1919年、ユーハイムさんを始めとする捕虜の皆さんが作られた木工品や絵画、洋服といった作品の展示即売会が広島で開かれました。この時、ユーハイムさんが作られたのがバウムクーヘンでした。このバウムクーヘンは、とても好評だったそうです。

当時、ユーハイムさんら捕虜の皆さんが収容されていたのが、広島湾に浮かぶ島、「似島(にのしま)」でした。そういったこともあって似島には「ドイツ生まれの銘菓、バウムクーヘン日本伝来の地」と書かれた看板があります。

第一次世界大戦が終わると捕虜の皆さんは解放されましたが、ユーハイムさんは日本に残ることを決意します。そして1922年に横浜でお店を開きますが、翌年の関東大震災をキッカケに神戸へと移りました。

このユーハイムさんのお店が、日本のバウムクーヘンの老舗『株式会社ユーハイム』です。ここからバウムクーヘンは日本に広く知れ渡るようになりました。

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