ビワの収穫量全国1位の長崎県 そのきっかけとなった女性
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「ビワ」です。
江戸時代中頃、現在の千葉県・富浦で栽培が始まったビワですが、江戸の町に出荷されていたそうです。
現在、ビワの全国の収穫量の3割以上を長崎県が占めていますが、これには三浦シオさんという女性の方が大きく関係しています。幕末の頃、三浦シオさんは長崎の代官屋敷で働いていました。ある時、現在の中国の船主さんから代官に、中国のビワの種が贈られました。それを譲り受けた三浦シオさんは実家がある現在の長崎市茂木(もぎ)地区で栽培を始めました。
その後、実ったビワは大粒でとても甘くて、果汁があふれて、食べた人は皆、その美味しさに驚いたそうです。こうして誕生したビワは「茂木」と名付けられ、長崎の名産になっています。
1879年(明治12年)、この茂木ビワの種を東京に持って帰って栽培したのが、田中芳男(よしお)さんです。“日本の博物館の父”と呼ばれた方で、植物学者でもありました。そんな田中さんが育て上げたビワは「田中」と名付けられ、「東の田中、西の茂木」と呼ばれるほど代表的な品種となりました。
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