経済アナリストの森永卓郎が4月28日(水)、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家男性を殺害したとして、元妻が逮捕された事件について語った。
2018年、和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助さん(当時77歳)が自宅で急性覚醒剤中毒で死亡した。この事件で警察は28日午前5時すぎ、元妻の須藤早貴容疑者(25)を殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕した。番組直前に飛び込んできたこのニュースに関して、森永が逮捕の裏側を推測した。
「これは、逮捕されていないので言えなかったんですけど、当初から元妻が怪しいとみんな思っていたと思うんです。だって、覚せい剤の注射の跡はなかったから、何者かが口から飲ませた。その時にこの元妻と紀州のドン・ファンしか家にいなかったわけですよね。
人を見た身で判断してはいけない、とはいえ、(元妻は)普通に見たらものすごくチャラチャラしているわけですよ。で、結婚からわずか3か月ですよ。超資産家で55歳も年が離れていて、何かあるんじゃないかとみんな思っていたところに、別に新たな強い証拠が見つかったというわけでもないのに、3年近く経って逮捕に踏み切った。しかも羽田空港に移送している時に、メディアに映させているわけですよ。
どう見ても、これからワイドショーは『紀州のドン・ファン』一色になりますよね。3年間ずっと取材を続けてきているから、(テレビ局は映像の)素材をいっぱい持っているわけですよ。『何でそういうことが起こるようにしているのか?』ということなんですが、緊急事態宣言が出て今日で3日目ですよね。(宣言が)大失敗に終わったのは明らかなんですよ。当然政府に対する批判が続出してくるわけです。こんな苦労をして効果がないんだったら、何の意味もないわけですから」
「でも、この事件のおかげで、ワイドショーがガラッと矛先を変える……。もちろん証拠はないですよ。でも、このタイミングは何なんだと。何で3年も逮捕しなかったんだというのが、私の大きな疑問なんです。
本当に国民の利益を考えるのなら、こんなことでガタガタやるよりも、どうやってコロナを収束させるかということのほうが、私は1000倍も1万倍も重要だと思うんです。でも、たぶんこっちの(事件の)方を、世間としてはついつい見ちゃうんですよ。そうなっていくのが私は大いに気がかりですね」
森永は、「証拠はない」と断りながらも、犯人逮捕が政府の緊急事態宣言への批判をかわす意図によるものである可能性に言及。いずれにしても、事件によって国民の興味がそちらに向き、新型コロナ感染症への関心が薄れることを危惧した。
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ふつーの男・沖縄県宮古島出身の垣花正がお届けする、ニッポン放送が自信と不安をもってお送りする朝のワイド番組!レギュラー・ゲストとのコンビネーションもバッチリ!今の話題をハッピーにお届けしていきます!