ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月24日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。夫婦別姓について解説した。
最高裁、夫婦別姓認めない判断~民法の規定は合憲
最高裁は6月23日、夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定は違憲として、事実婚の男女3組が起こした審判で、規定は「合憲」とする判断を示し、訴えを退けた。
飯田)2015年にも最高裁大法廷を開きまして、審理がありました。夫婦同姓を定めた民法の規定を合憲としており、今回は2度目の判断となったということです。
国会に対して議論を求めた最高裁
鈴木)司法に詳しい人たちに話を聞くと、今回の結果は予想できたという人が多いです。私は「この話は壁が高くて、まだ続くのかな」という、そこに違和感を持っています。今度の最高裁の判断で大事にしなければいけないのは、国会に対して議論を求めましたよね。
飯田)立法府の責任だと。
鈴木)これは重いと思います。最後通告のような気がしました。「いよいよ国会がやってくださいよ」と。国会でこの議論が停滞しているでしょう。現実社会はというと、普通に女性も働き、自由に職業を選び、社会が変わっているわけです。コロナの緊張感がないというのも同じだけれども、永田町の政治の論理でこの問題を捉えているような気がします。実際の現場はどうなのかということです。
飯田)「仕事は旧姓でやっています」という人は普通にいますし、事実上そうなっている人は多いですよね。
党議拘束を外して議員1人ひとりが自分の考え方で議論するべき
鈴木)「実際にやれているから触る必要はないではないか」という意見もあるけれど、相続を含めて、個人的な人間として1人ひとりの生きる権限や権利を考えたときに、夫婦の名前の選択はその人たちに任せるべきではないか。私はそこにこだわりがない方だけれど、その辺りは国会で早くけじめをつけて欲しいという感じがします。
飯田)これも政治的なイデオロギーの右左のぶつかり合いのようなものになってしまっていて、こういうものは党議拘束を外してやってもいいのではないかと思ってしまいます。
鈴木)その通りなのですよ。党議拘束を外して、議員1人ひとりが自分の考え方でやるべきなのです。イデオロギーが違うのは仕方ない。あって当然です。だけど、現実社会はどうなのか。
飯田)世代によっても違います。
鈴木)それでやってしまえばいいと思います。
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