ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月3日放送)に経済アナリストのジョセフ・クラフトが出演。「顔認証」を使った決済システムの実用化に向けてりそなホールディングスやパナソニックなど、4社連合が連携するというニュースについて解説した。
「顔認証」を使った決済システムの実用化に向けて異業種が連携
りそなホールディングス(HD)やパナソニックなど4社が、「顔認証」技術を使った決済基盤の実用化で連携すると発表した。
飯田)りそな、JCB、大日本印刷、パナソニックの4社連合で行うということです。
クラフト)いいことだと思いますし、既にスマートフォンで顔認証ができますので、むしろ遅過ぎるのかなという感じもします。大事なことは、クレジットカードや銀行のカードで盗難・偽造防止に役立つということです。
双子の場合や歳を取った場合でも認証できるのか~マスクを着けたままでの認証は
クラフト)個人的に気になるのは、双子の場合や歳を取っても認証できるのかということです。それと、マスクを着けたままで認証できると便利だと思いますね。
飯田)マスクを着けると知り合いでもわからない場合があります。AIなどを駆使して、どう乗り越えられるかですね。
クラフト)そういう技術はあると思うので、そこを広げて行くと使い勝手がよくなるのではないでしょうか。
日本は個人情報に重きを置くため、認証技術が発展しにくい
飯田)指先の静脈を使った生体認証や顔認証など、さまざまな新しい技術が決済のなかにも出て来ていますが、他方、「この情報を誰かに盗られるのでは」と危惧する方もいるかと思いますが、そこはバランスですかね。
クラフト)日本は個人情報に重きが置かれるので、こういう技術が発展しづらいのですよね。確かにデメリットもあるのですけれども、利便性や安全性というメリットもあるのです。国民として、どこまで個人情報を重視するのか。そのバランスですよね。国際社会から見ると、日本は個人情報保護にかなり傾いていて、このような技術が伸びにくいという現状はありますよ。
飯田)議論が入り口で止まってしまうというか。
クラフト)そうですね。それは価値観なので、悪いというわけではないのですけれども、それによって技術の発展が阻まれるリスクがあるということを認識して欲しいですね。
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