今後日本は中国とどう向き合うか~「経済」と「安全保障」を分離することは不可能

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月4日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。茂木敏充外相が出席した日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議について解説した。

習近平氏、清華大学を視察(北京=新華社記者/鞠鵬)= 2021(令和3)年4月20日 新華社/共同通信イメージズ 写真提供:共同通信社

日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議がオンライン形式で開催

茂木敏充外相は8月3日、オンライン形式で行われた日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議に出席し、東・南シナ海で覇権主義的行動を強める中国を念頭に、法の支配など「自由で開かれたインド太平洋」の重要性を訴えた。

飯田)オンライン形式で開かれたということです。

中国との経済的な結びつきと安全保障における対立のバランスをどう取るのか

佐々木)インド太平洋に関するASEAN・アウトルック(AOIP)では、ASEANも日本が提唱している「自由で開かれたインド太平洋」に参加するという方向なのですが、今後、問題になるのは、中国との経済的な結びつきと安全保障における対立のバランスをどうやって取るのかということだと思います。

飯田)そうですね。

佐々木)もちろん中国との経済的な結びつきは強いのですけれど、日本の場合は内需中心で、東南アジアほど中国に依存していないということは言えると思います。東南アジアは中国に依存せざるを得ない状況があります。「自由で開かれたインド太平洋」に傾斜してしまうと、今度は中国に締め付けられるという心配があります。そこを日本がどうやってサポートするかということは、悩ましいし、難しい問題ですよね。

中国とどう向き合うか~経済と安全保障を分離するのは不可能

飯田)他方でサプライチェーンの見直しなども、G7やG20で言われているなかで、ASEANをどう巻き込むのか。

佐々木)中国はレアメタルをたくさん持っているので、ここを完全にデカップリングすることはほぼ不可能です。日本は東南アジアだけでなく、欧米も含めて中国とどう向き合うか。「経済安全保障」という言葉もあるくらいで、経済と安全保障を分離するのは不可能だと思います。それは今後の大きな課題だと思うし、ここに答えはないですね。じっくり交渉して付き合って行くしかないというフェーズだと思います。

飯田)他にも安全保障面では、イギリスの空母が来ていたりします。

佐々木)西欧のドイツ、イギリス、フランス辺りは、いままで中国とは経済的に結びつきが強いし、アジアの安全保障に我々は関係ないということで、ほとんど無視していた状況だったのですが、ウイグル問題などいろいろあって、こちらに目が向くようになっています。イギリスが艦船を派遣して来ているということは、よい方向だと思います。中国を包囲してABCD包囲網のようなことをやるのではなく、中国も含めた形で安全保障対策をして行くという理念が大事なのだと思います。

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