中国の「ルール変更」拒絶のために、日本がやるべきこと ~英空母「クイーン・エリザベス」が米軍横須賀基地へ入港

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。イギリス海軍の空母「クイーン・エリザベス」が9月4日に米軍横須賀基地へ入港したニュースについて解説した。

習近平氏、清華大学を視察(北京=新華社記者/鞠鵬)= 2021(令和3)年4月20日 新華社/共同通信イメージズ 写真提供:共同通信社

英海軍空母「クイーン・エリザベス」が米軍横須賀基地へ入港

イギリス海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」が9月4日、在日米軍の横須賀基地に入港した。クイーン・エリザベスは2021年5月にイギリスを出港し、8月には沖縄の南の海上で自衛隊やアメリカ軍と共同訓練を実施。今後、数週間にわたって自衛隊と共同訓練を行う。

飯田)クイーン・エリザベスの日本寄港は、今回が初めてだということですが、訓練をたくさんやっていますね。

須田)そうですね。イギリス軍というと、日本にとって遠い話のように思えるかも知れませんが、イギリスサイドからすれば、インド太平洋における重要なパートナーは日本という位置付けです。日英で緊密に連携して行く方向性なのだと思います。

中国の思い通りにさせないためにも既成事実を積み上げる必要がある~日英の連携は重要

須田)また、ここへ来て中国サイドが自国の、つまり中国の領海を通過する場合は、無害通航だろうが何だろうが「許可を取れ」という言い方をして来ています。その領海がどこまで含まれるのか。当然のことながら、中国が意識しているのは南シナ海を含めた一帯になることは間違いありませんので、それは容認できないだろうと。航行の自由作戦ではありませんけれども、国際海洋法に基づいて、きちんとした対応を取ることが必要です。既成事実を積み上げて行く必要がある。

飯田)そうですね。

須田)そうしないと、なし崩し的に中国のルールが適用される海域になってしまいます。その意味で言うと、日英の連携は日米の連携含めて、非常に大事になって来ると思います。

中国のルール変更を拒絶するためにも、日本はやるべきことをしなければならない

飯田)中国が主張する「九段線」を写し取ると、南シナ海のほとんどが入ってしまいます。そうすると、日本にとってはシーレーンが封鎖されるも同然ということになりますよね。

須田)九段線という言葉自体を使うことも、海洋法上どうなのかなと思います。連続していませんからね。何を意味しているのかよくわからないのだけれども、とにかく領海の概念というのは、まったく中国サイドと違うのです。

飯田)国際的な理解とは違うのですね。

須田)中国がルール変更をしようとしていることは間違いありません。そのルール変更を容認するのか、拒絶するのかという、二者択一の状況に入って来ている。もちろん容認しないというところですから、日本もやるべきことをやることが必要だと思います。

「国際海洋法を守らない」と宣言している中国~それに対して日本は「どうするのか」を議論するべき

飯田)もともと海に関する国際法の理解は、「海は公共のものだからみんなで使いましょうね」と、領海の主張は最小限、海岸線から12海里というところだった。それなのに、まったく違う「陸の領土を広げて行こう」というような感覚でいるわけですからね。

須田)そして中国は「国際海洋法を守りません」とはっきり言っています。そこで起こった紛争については、国際海洋法裁判所を含めて、「その仲裁に従わない、結論にも従わない」とはっきり言っているわけですからね。

飯田)フィリピンとの係争のところで、文字通り、判決を破り捨てましたからね。

須田)その意味で言うと、もうあそこの海域はノールール状態になっているのです。要するにルールがなく、条約、条例、そういう法規が通用しない。「ではどうするのか」というところを、日本国内でもきちんと議論するべきです。そういう状況になっていることすら知らない国民も少なくありません。そのなかで日米、日英、ヨーロッパとの、またはASEANとの関係をどうするのか、きちんと考えるべきだと思います。

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