黒木瞳も中1から食べ続けている「カップヌードル」 味が変わらないのは気のせい?

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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(9月14日放送)に日清食品株式会社代表取締役社長の安藤徳隆が出演。「カップヌードル」がロングセラーブランドとして愛される理由について語った。

黒木瞳も中1から食べ続けている「カップヌードル」 味が変わらないのは気のせい?

1971年に発売された日清食品のカップヌードルが好評。撮影日:1972年02月09日 撮影場所:三越  写真提供:産経新聞社

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。9月13日(月)~9月17日(金)のゲストは日清食品株式会社代表取締役社長の安藤徳隆。2日目は、ロングセラーブランドとして「カップヌードル」が愛される理由について---

黒木)1971年に誕生した世界初のカップ麺である「カップヌードル」、このブランドの商品が世界累計販売食数500億食を達成したのですね。

安藤)50周年の節目の2021年に、累計500億食をやっと突破することができました。

黒木)すごいですね。いまは世界100ヵ国で販売されているということなのですけれども、海外を意識して最初にカップ麺をつくられたわけではないですか。それがいま実現しているわけですよね。

安藤)そうですね。国ごとに少しずつ味は違うのですけれども、いまは大体100ヵ国で食べていただいています。

黒木)フォークで食べられるようにと。

安藤)そうです。お箸ではなくフォークで。

黒木)私は中1のときから食べていますが、そのときの味と変わっていないのですよね。それは気のせいですか?

安藤)おっしゃる通りで、味は当初、祖父がつくったレシピからまったく変わっていません。

黒木瞳も中1から食べ続けている「カップヌードル」 味が変わらないのは気のせい?

日清カップヌードル

黒木)何かは変わっているのですか?

安藤)パッケージ、容器などは時代に合わせて変えています。いまは環境負荷やサステナビリティなどがありますので、パッケージはバイオマスエコカップという自然にやさしいカップに変わっています。味は変えずにブランドのイメージを新鮮に保たないといけないので、ブランドコミュニケーションをということで、テレビCMなどで新しいイメージをつくりあげているということです。「味は変えず、イメージは常に時代の最先端を行く」というマーケティングを続けています。

黒木)なのでチキンラーメンのひよこちゃんが悪者になったりするわけですね。

安藤)そうです。祖父が生きていたら、相当怒られたと思うのですけれども、いまの若い人たちにチキンラーメンに親しんでもらう、将来のロイヤルユーザーになってもらうためには、距離を詰めなくてはいけなかったので、話題になるかなということでやりました。

黒木)愛されている理由をどのように分析なさっていますか?

安藤)「変わらない」ということと、「変わり続けなければいけない」ということを共存させるということは、とても難しいのですけれども、これがロングセラーブランドの秘訣だと思います。普通、ブランドサイクルとしては、20~30年でブランドというのは廃れてしまうのですけれども、100年長生きするようなブランドというのは、本当に一握りなのです。

黒木)本当にそうですね。

安藤)カップヌードル、チキンラーメンを長生きさせるために、変えてはいけないものは社内でもはっきりさせていました。特に味、レシピですね。それに対してブランドイメージや包材などは、時代に合わせて変わることを恐れずに、変わり続けています。この2つを両立させることは難しいのですけれども、重要なことなのではないかと感じています。

黒木瞳も中1から食べ続けている「カップヌードル」 味が変わらないのは気のせい?

日清食品株式会社代表取締役社長 安藤徳隆

黒木)意外とカロリーは低いのですよね。

安藤)そうなのです。カップヌードルもこの先、完全栄養食に知らず知らずのうちに進化していくと思うのですけれども、カロリーだけではなくて、糖質や塩分、脂質も。

黒木)栄養価ですね。

安藤)最近出ました「カップヌードルPRO」という商品、これは高プロテインに糖質オフという商品です。

黒木)高たんぱく&低糖質。

安藤)こういうのも1つのカップヌードルの進化なのですけれども、最近、たんぱく質が多めに入っている食品が人気です。実は「謎肉」と呼ばれているカップヌードルのお肉の具材なのですけれども、これが普通のカップヌードルよりも、たんぱく質が多くて、麺も低糖質の麺となっています。これが最近、よく売れています。

黒木)そうなのですか。お値段は一緒なのですか?

安藤)カップヌードルPROの方が少し高くなっています。40~50歳代くらいの、少しメタボが気になり始めた方、健康診断に引っ掛かり始めた方がカップヌードルPROに切り替えているのです。最近その商品がよく売れています。

黒木)そうなのですね。私もトライさせていただきます。

黒木瞳も中1から食べ続けている「カップヌードル」 味が変わらないのは気のせい?

日清食品株式会社代表取締役社長 安藤徳隆

安藤徳隆(あんどう・のりたか)/ 日清食品株式会社代表取締役社長

■1977年6月8日生まれ。大阪府出身。
■祖父で日清食品創業者・安藤百福の鞄持ちを3年間務めた後、2007年に入社。マーケティング本部や経営戦略本部を経て、2015年から日清食品の社長に就任。
■2019年、雑誌「日経ビジネス」の『世界を動かす日本人50』に選出。

番組情報

黒木瞳のあさナビ

毎週月曜〜金曜 6:41 - 6:47

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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