キャスターの辛坊治郎氏が11月29日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。脱税容疑での、日本大学の田中英寿理事長の逮捕について解説した。
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画像を見る(全1枚) 日大の田中英寿理事長 写真提供:共同通信社
所得税およそ5300万円を脱税した疑いがあるとして、東京地検特捜部は11月29日、日本大学の田中英寿理事長を所得税法違反の容疑で逮捕した。
辛坊)早晩逮捕されるだろうとは聞いていたけど、やはり脱税なのだなと。本当は、例えば横領であるとか背任であるとか、もう少し芯のあるような罪で検察は捕まえたいけれど、立証が難しいんですよ。脱税がいちばん簡単なんです。
これは日本だけではありません。アメリカでギャングの親分のアル・カポネが捕まったときにも、彼はありとあらゆる不正に手を染めていたのだけれど、どれも証拠が集まらずに立件できないと。困って最後に捕まえる手段として選んだのが脱税だったんですよ。だから本当は他の罪で捕まえたいけれど、証拠が揃わないし立証が難しいから、一番立証しやすい脱税で、という。
本来はその脱税した金が何の名目で渡ってきたのかということが本体なんだけど、そこまで解明できていないので脱税という罪でやると。そういう形で逮捕されました。