航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏が6月29日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。新型コロナウイルスの感染予防をめぐる日本政府の水際対策について、辛坊が鳥海氏と語った。
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新型コロナ水際対策緩和が始まり、成田空港では訪日外国人の姿が見られた=2022年6月1日午前、成田空港 写真提供:産経新聞社
辛坊)個人的な相談があります。私、海外へ行こうと航空券の予約を1カ月くらい前に入れたんです。ところが、帰国便に乗るためのにはPCR 検査が必要ですよね。短い日程のうえ、途上国なので検査場を探すのも面倒になってきて、行くのをやめようと思ったんです。それで、インターネットで航空券をキャンセルしようとしたら、キャンセル料が「100%以下」と表示されたんですよ。これって、キャンセルしたら100%取られちゃう可能性があるということですか。
鳥海)1円も返ってこない確率が、国際線の航空券の場合、最近よくあります。
辛坊)えっ! よくあるんですか?
鳥海)はい。
辛坊)全損?
鳥海)全損ですね。
辛坊)えっ! 何で?
鳥海)実は、初めからその条件で買っているんですよ。キャンセルポリシーを確認しないうちに買われたのではないでしょうか。ただ、税金だけは返してくれるかもしれないです。
手続き画面で払い戻しを「了承」する前に、払い戻し額が表示されるはずですから、確認されるのがよろしいかと思います。
辛坊)なるほど。
鳥海)海外旅行のネックは、やはり PCR検査 ですよね。それが必要であるうちは、なかなかハードルが高いですよね。
辛坊)そうなんですよ。
鳥海)現地で陰性になってしまうと、しばらく帰れなくなるわけですから。
辛坊)鳥海さん、それ、大きな声で言ってください。鳥海さんは影響力が大きいですから。
鳥海)全ては、7月10日の参院選の投開票が終わった後でしょう。政府が次にどういう方向に舵を切るのかが分かるのは。
辛坊)要するに、コロナに関していうと、厳しい感染防止対策を継続しておいたほうが政治的には安泰だという思いが政府にはありますから、選挙が終わるまでは変わらない、変えないということですよね。
鳥海)選挙が終わる前に変わる確率は低いですよね。でも、選挙が公示されて、投開票まであと少しのところまできていますから、間もなく見えてくるでしょう。