キャスターの辛坊治郎が8月8日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。東京工業大学と東京医科歯科大学が統合に向けた協議を始めることになった背景について、「世界トップクラスを狙うため」と語った。
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東京医科歯科大学
東京工業大学と東京医科歯科大学が統合に向けた協議を始めることが分かった。理工系と医療系で国内トップレベルの研究力がある両大学が統合することで、政府が年間数百億円の資金を支援する「国際卓越研究大学」の認定を目指す方針だ。
辛坊)東京工業大学と東京医科歯科大学は、ともに超一流の国立大学です。統合の背景に何があるかというと、日本では急激な少子化が進んでいて、将来の学生数が減っていくことへの危機感があります。また、世界の大学ランキングの中で日本の大学が順位をどんどん下げていることへの危機感もあります。
日本の国力について、東アジアの中では少なくても一番、世界の中でも上位の1桁には入っているだろうというイメージを持っている人は少なくないと思いますが、最近のどんな経済指標を見ても、アジアの中で5番目くらいの位置ですよ。大学のランキングも同様に、東京大学はアジアの中でトップではありません。
こうした中、お金を回すにしても人材を強化するにしても、小さな大学がたくさんあるよりも統合してしまったほうがいいという流れがあり、今回の統合という話になったわけです。東京工業大学と東京医科歯科大学が統合すれば、日本のトップ、世界でもトップクラスの大学組織を狙えるという動きだといえます。統合すれば、予算規模や人員規模でおそらく北海道大学や東北大学を上回るんじゃないかと思われます。