ラジオが「一家に1台」から「1人1台」になったきっかけとは?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月1日放送分のテーマは「ラジオの進化」です。
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※画像はイメージです
昭和の時代になると、ラジオ受信機の主流は「真空管ラジオ」へと移り変わっていきます。これにより、スピーカーでラジオ放送を聞けるようになりますが、消費電力が多いのが難点でした。
戦後になると、ラジオの世界に大革命が起こります。トランジスタという電子部品を使った「トランジスタラジオ」の登場です。
軽くて小さく、乾電池で連続数百時間も聞けるというトランジスタラジオですが、1955年(昭和30年)には国産第1号がソニーから発売されます。ラジオは「一家に1台」から「1人1台」に変わっていきます。
1960年代後半になると、若者たちの間で「オールナイトニッポン」をはじめとした深夜のラジオ番組が人気を集め、深夜放送ブームが起こります。それを受け、トランジスタラジオの人気も高まっていきました。
1970年代には、主に海外のラジオ放送を聞いて楽しむ「BCL(Broadcasting Listening)」が大ブームを巻き起こしました。それに合わせてAM・FM放送の他に、広い範囲の短波放送が受信できる高性能ラジオに注目が集まります。