外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が11月18日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。11月17日に北朝鮮が日本海に向けて発射した短距離弾道ミサイルについて解説した。
北朝鮮が再び弾道ミサイル発射
北朝鮮は11月17日午前10時48分ごろ、短距離弾道ミサイルを発射した。ミサイルは東部の元山付近から日本海に向け、約240キロ飛翔した。
飯田)北朝鮮がまたミサイルを発射しました。
宮家)慣れっこになってはいけないので、その都度対応しなければなりません。ところで、バイデンさんが米中首脳会談のあとに記者会見を開きましたよね。
北朝鮮が核実験やICBMを撃てば強い対抗措置を取る
宮家)そのなかで、北朝鮮についても触れています。まず「中国が北朝鮮を全部コントロールできるわけではない」ということを言っています。その上で、北朝鮮を「説得する責任が中国にはあるのだ」とも言っているのです。
飯田)中国には。
宮家)その上で、個々が重要な点ですが、もし北朝鮮が「長距離の核のテスト」をするのならば……これはICBMと核弾頭の小型化のことを言っているのだと思います。アメリカに届きますからね。「それをやったら、中国に対するものではないけれど、自分たちは自分たちなりの自衛的な措置を取る」と中国に伝えたというのです。その前に日米韓で議論して、「北朝鮮には厳しくいこう」と言っているわけですからね。
飯田)発射情報も共有すると。
宮家)ですから、「ICBMを撃ったり、核実験を行えば、強い対抗措置を取る」ということを匂わせているわけです。それに対して中国がどう答えたかは知りませんが、その辺りが気になります。短距離ミサイルを撃っているうちはまだいいのですが、これが核実験やICBMになると、アメリカが反応する可能性が出てくるのではないでしょうか。
日米韓3ヵ国を防衛するための措置を取る
飯田)確かに日米韓3ヵ国を防衛するための措置を取るとして、米軍の前方展開を警告したと共同通信が報じています。
宮家)言葉ではそこまで言っていないのですが、それは1つの解釈だと思います。
飯田)「防衛するための措置を取る」というのがバイデンさんの発言です。
宮家)いずれにせよ重要なステップだと思います。
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