江戸時代、「ミカン」で莫大な利益を得た人物……何をしたの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。11月30日放送分のテーマは「紀州みかんと温州みかん」です。
現在、ミカンは「温州みかん」のことを指しますが、明治ごろまでは「ミカン=紀州みかん」だったそうです。別名「小みかん」とも言います。
江戸時代に紀州みかんで大きな財産を築いた人物がいます。当時の紀州(現在の和歌山県)の商人・紀伊国屋文左衛門です。
当時、江戸では毎年冬になると、刀などをつくる鍛冶屋さんの神様をお祝いする祭りが行われていました。その際、参拝に来た人たちにミカンを配ったそうです。
ところがある年、江戸へミカンを運ぶ船が嵐のために出せなくなります。江戸ではミカンが不足し、値段が大きく上がりましたが、逆に紀州ではミカンが余り、値段が下がっていました。
そこで文左衛門は嵐のなか、ミカンを乗せた船を出すことを決意します。嵐のなかの航海はとても大変でしたが、何とか無事、江戸に着くことができました。江戸ではミカンが飛ぶように売れ、文左衛門は莫大な利益を得ることができました。
このとき、文左衛門が運んだミカンは「紀州みかん」だったそうです。しかし、紀州みかんは大きな「温州みかん」の登場で、人気の座を奪われてしまうことになります。
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