「ロシアは大嫌い。地球上からなくなってほしい」ウクライナ人がキーウから日本のラジオ生出演

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幼少期を神戸、大阪で暮らし、日本企業にも勤務経験のある、ウクライナの首都キーウ(キエフ)在住の会社経営者、ボグダン・パルホメンコさんが1月18日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に現地からインターネット通信を使って出演。ウクライナ人のロシアに対する感情について、「大嫌いで、大きな憎しみを抱いており、『地球上からなくなってほしい』と思っている」と語った。

「ロシアは大嫌い。地球上からなくなってほしい」ウクライナ人がキーウから日本のラジオ生出演

<ヘリ墜落、ウクライナ内相ら17人死亡>ヘリコプターが墜落したウクライナ首都キーウ近郊の現場 2023年2月18日 (ロイター=共同)

辛坊)ロシアによる侵攻開始から1年近くが経ちますが、どうしてこのような事態になってしまったと思われますか。どこかで防ぐタイミングはなかったのでしょうか。

ボクダン)これくらいの緊張状態が起きないと、おそらくロシアとの関係は切れなかったのではないかと思います。侵攻もおそらく防げなかったでしょう。というのも、ウクライナはもともと、ウクライナ人やロシア人をはじめ、さまざまな民族が暮らしていますし、ロシアとはかつて同じ国でもありましたからね。

侵攻開始から間もなく1年が経ちますが、非常に長引いていますから、ウクライナ人の多くは「さらにあと数年かかるのではないか」と感じていると思います。ですから、「あと数年、どう耐え忍ぶか」ということが、私たちの最大の課題となっています。

辛坊)ボグダンさんの周囲にいるウクライナ人は、ロシアに対してどのような感情を持っているのでしょうか。

ボクダン)基本的に大嫌いで、大きな憎しみも抱いています。そして、やり返したいと思っています。ウクライナが受けた苦痛を何百倍にもして、やり返したいという気持ちが強いです。「ロシア人は地球からいなくなってほしい」というのが、ウクライナ国民の正直な気持ちだと思います。

辛坊)私は、旧ソ連時代からウクライナへ何度も取材に行っていますが、旧ソ連時代のウクライナは完全に旧ソ連に同化しているという印象がありました。当時から、ウクライナ人には旧ソ連の体制に対する違和感や批判、また旧ソ連から独立したいという意識はあったのでしょうか。

ボクダン)ウクライナ人は良くも悪くも個人主義です。また、ウクライナは農作業がしやすい土地柄で食べ物が豊富にあるため、他人と争うことがほとんどありません。自分の生活を自分の楽しいように過ごしていくという民族です。ところが、自由を奪われるような圧力がかかると反発する民族でもあります。ですから、旧ソ連による弾圧に対しては、すごく大きな不満はあったと思います。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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