入浴剤『バブ』発売に向け、上層部の目前で行った「実験」とは?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。1月27日放送分のテーマは「炭酸ガス入り入浴剤」です。
1983年(昭和58年)、世界初の炭酸ガス入り入浴剤『バブ』が「花王」から誕生し、入浴剤の歴史に新たな1ページを刻みました。『バブ』の誕生は、医薬品の研究員の方が、たまたま「炭酸泉の効用」に関する論文を読んだことがきっかけだそうです。
「炭酸泉」は炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだお湯ですが、論文には「炭酸ガスが皮膚から吸収され、血行が促進されて健康にいい」と書かれていたのだとか。その仕組みを「入浴剤に活かせないか」と、開発が始まります。
しかし、当時は社内でも「炭酸泉って本当に効果があるの?」と言われていました。そこで、研究員たちは効果を証明するために、上層部の方々の目の前で実験を行います。
用意したのは「さら湯」と、「炭酸ガスを溶かして入れたお湯」がそれぞれ入った2つのビーカー。左右それぞれに手をつけたところ、「炭酸ガスを溶かしたお湯」に入れた手が赤くなったそうです。それを見て、上層部は炭酸泉の効果に納得し、発売に踏み切りました。
番組情報
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