東京都医師会の尾﨑治夫会長が語る「マスク着用が必要な場面」

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東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が3月27日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。今後のマスク着用について語った。

東京都医師会の尾﨑治夫会長が語る「マスク着用が必要な場面」

※画像はイメージです

3月13日からマスク着用が個人判断に

飯田浩司アナウンサー)3月13日からマスクの着用が個人判断となりましたが、会長はどうご覧になっていますか?

尾﨑)東京都のある調査では、7割ぐらいの人が5月以降もマスクをつけると回答しています。この時期は花粉症もありますからね。

飯田)そこですよね。

尾﨑)当分、マスクをつける方が多いと思います。「マスクを外すことがグローバルスタンダードだ」とおっしゃった政治家の方もいますけれど、その国々で違うのではないでしょうか。高齢化社会がどの程度進んでいるかでも変わってくると思います。

飯田)この時期は特に、花粉症の方にとってマスクは必需品ですからね。

屋内で不特定多数の方が集まるようなところでは適時マスクを着用する

飯田)お医者さんの立場から見て、マスクをつけた方がいい場面、またつけなくてもいい場面の切り分けはどうするべきでしょうか?

尾﨑)花粉症のシーズンが終われば、少なくともコロナの予防に関しては屋外でのマスク着用は必要ないと思います。

飯田)屋外では。

尾﨑)屋内でも、換気のいいところや広い部屋、空気清浄機が置いてあるようなところは気を付けなくていいかも知れません。しかし、不特定多数の方が集まるようななかで会話したり、食事するような場面では、適時マスクをつけることも必要だと思います。

飯田)皆さん、その辺りは理解しているのでしょうね。電車のなかではほとんどの方がマスクをつけていますが、外では外して歩いています。メディアが言う以上にわかっていらっしゃるのですね。

東京都医師会の尾﨑治夫会長が語る「マスク着用が必要な場面」

尾﨑治夫氏、飯田浩司アナウンサー

歓迎会などでは、体調が悪ければ参加しない ~その前に抗原検査を行う

飯田)5月になるといろいろ世の中が変わってくるかも知れません。今年(2023年)は歓迎会などを行うところも多いと思いますが、その際、どんなところに注意すればいいでしょうか?

尾﨑)人が集まっても、そこに感染している可能性のある人がいなければいいわけです。体調が悪い人は参加しない、あるいは抗原検査などを併用して行うことが大事だと思います。

飯田)抗原検査については先生も導入を訴えていらっしゃいました。飲み会などの前に確認するということですか?

尾﨑)そうですね。抗原検査はPCRに比べて精度が落ちるのですが、「コロナかコロナではないか」ということよりも、「感染力を持った状態かどうか」を抗原検査で把握できるのです。問題は検査の仕方です。

飯田)正しくできているか。

尾﨑)鼻のなかに綿棒を入れて検査する場合、奥まで入れると「ツーン」とくるからイヤだと考えて、表面だけで済ませてしまう人。あるいは唾液検査の際、その前にうがいをしてしまう人がいますが、そうすると正しく検査できません。必ず注意書きを読み、書いてある方法通りに行うことが大事です。

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