【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1114回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、現在公開中の『AIR/エア』と『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』をご紹介します。
映画館で観たい!『AIR/エア』 ~名作シューズ誕生に秘められた、感動の実話
スポーツ用品メーカーのナイキ社から発売されているバスケットボール・シューズ“エア ジョーダン”。その人気はスポーツの枠を超え、ファッションやアートなどの現代カルチャーに大きな影響を及ぼしています。
日本でも、社会現象を巻き起こすほど人気のアイテムであることは周知の事実。新作からレア物まで、コレクションしている方もいらっしゃることでしょう。
映画『AIR/エア』は、“エア ジョーダン”誕生の物語。誰もが憧れ、いまなお伝説であり続けるシューズに隠された、驚きの実話が明らかとなります。
『AIR/エア』のあらすじ
1984年、ナイキ社のバスケットボール・シューズは人気がなく、業績不振が続いていた。バスケットシューズ界では、市場のほとんどを占めるのはコンバースとアディダス。巻き返しの壁は高かった。
そんな厳しい状況のなか、CEOのフィル・ナイトから部門の立て直しを命じられたのがソニー・ヴァッカロ。彼が目をつけたのは、NBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダン。
ソニーは驚くべき情熱と独創性あふれる秘策をもとに、一発逆転の賭けに出る……。
『AIR/エア』のみどころ
主人公・ソニー・ヴァッカロを演じたのは、『オデッセイ』『フォードvsフェラーリ』など、数々の話題作に出演。その演技力の高さは折り紙つきのマット・デイモン。
そしてメガホンを取ったのは、『アルゴ』で第85回アカデミー賞作品賞に輝くなど、監督・俳優それぞれの立場で成功を収めているベン・アフレック。本作ではフィル・ナイト役も務めています。
マット・デイモンとベン・アフレックと言えば、ハリウッドきっての大親友。幼いころからご近所付き合いがあり、お互いに支え合いながら俳優の夢を追いかけてキャリアを積んできた話は有名です。
“名作映画を生み出し続けるコンビ”は、本作では製作も担当。映画史に名を刻む、新たな感動の物語を完成させました。
1980年代ブームが席巻している昨今ですが、本作には時代を象徴する懐かしのアイテムや音楽が多数登場。またマイケル・ジョーダンと同じ年に入団したNBA選手の名前が続々と登場し、NBAの裏側が垣間見えるのも面白いところ。
一大ブームを巻き起こしたナイキ社が低迷期から如何に脱したかを、ユーモアを交えながらドラマチックに映し出した本作。NBAファンならずとも必見です!
コチラも映画館で観たい!『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』 ~人はいつも、大自然とつながっている
アメリカ大陸の隠れた絶景28スポットをノンストップで巡る『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』 。
アラスカの原野、オレゴンの緑豊かな海岸線、古代渓谷、そしてアパラチアン・トレイル。IMAXカメラで撮影された大迫力の映像は、臨場感たっぷり!
ナレーションを担当するのは、宇宙飛行士の野口聡一氏。水先案内人として本作に出演するジョン・ヘリントン飛行士とは、NASA時代の同期であり友人ということで、本作の語りを引き受けたとのこと。
知られざる大自然の魅力を全身で体感できる、珠玉のドキュメンタリー作品です。
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『AIR/エア』
全国公開中
監督:ベン・アフレック
脚本:アレックス・コンベリー
出演:マット・デイモン、べン・アフレック、ジェイソン・ベイトマン、クリス・メッシーナ、マーロン・ウェイアンズ、クリス・タッカー、ヴィオラ・デイヴィス
原題:Air
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
公式サイト https://warnerbros.co.jp/movie/air/
『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』
グランドシネマサンシャイン池袋ほかIMAXにて公開中
監督:グレッグ・マクギリブレイ
脚本・編集者:スティーブン・ジャドソン
出演:ジョン・ヘリントン、アリエル・トウェト、ジェニファー・ファー・デイビス
ナレーション:野口聡一(宇宙飛行士)
原題:Into Nature’s WILD
配給:さらい
(C)MMXX VisitTheUSA.com
公式サイト https://intothenature.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/