「ブルマー」はなぜ「女子が着る体操着」だったのか
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。4月20日放送分のテーマは「ブルマー」です。
昭和の時代、学校の体育の時間に女子が着る体操着は「ブルマー(ブルマ)」でした。
一般的なブルマーは伸縮性のあるニット生地でできており、「ぴったりブルマー」などと呼ばれています。しかし「ぴったりブルマー」が登場する前は、織物の生地でできたちょうちん型シルエットのブルマーが主流で、「ちょうちんブルマー」と言われていました。
ちなみに「ブルマー」という名前は19世紀半ば、アメリカのアメリア・ブルーマー氏の名前から取ったものとされています。当時、ブルーマー氏は裾を絞ったズボンの上に膝丈スカートを重ねた服装で、女性の地位向上のために活動していました。
そこから「ブルーマー氏が着ている服装」という意味で、「ブルマー」と呼ばれるようになったそうです。その後はアメリカの学校で女子の体操服として採用され、「ブルマー」の名前が受け継がれていきます。
「ブルマー」は日本にも伝わり、女子の体操着として採用されますが、思春期の女子にとっては恥ずかしいという思いが強かったのも事実です。そのため、平成になるころに「ブルマー」は姿を消していき、ハーフパンツが体操着の主流になりました。
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