与党案が通った「入管法改正」 背景にある「立憲民主党の悪い癖」

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ジャーナリストの佐々木俊尚が6月21日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。与党案が通された「入管法改正」の裏舞台について解説した。

与党案が通った「入管法改正」 背景にある「立憲民主党の悪い癖」

立憲民主党の両院議員懇談会であいさつする泉健太代表=2023年5月10日午後、東京・永田町の党本部 写真提供:産経新聞社

入管法改正

飯田)佐々木さんは「Voicy」という音声メディアで発信されていますが、「政治の力とは」という話題で、利害調整について言及されていました。

佐々木)先日の入管法改正(出入国管理及び難民認定法改正)について、与党案がそのまま通ってしまったではないですか。

飯田)そうですね。

佐々木)当初、立憲民主党と自民党の間で与野党協議を行い、ある程度の修正案ができていたのですが、それを通さず、なぜか自民党の議案が通ってしまった。

飯田)成立しました。

「立憲民主党案でなければダメだ」と持ち帰った修正案が潰された ~結果、自民党案がそのまま可決・成立

佐々木)国会参考人としてこの議論に参加していた一橋大学の橋本直子准教授が、内側の事情を『Forbes JAPAN』に書かれています。それを読むと、歩み寄って修正案をつくり、それを立憲民主党の尽力した議員が党に持ち帰ったら、「この修正案は何だ」と叱られて……。

飯田)まったく前進していないではないか、というような。

佐々木)「立憲民主党案でなければダメだ」と言われ、修正案が潰されてしまったそうです。しかし、潰されたからと言って立憲民主党案が通るわけもなく、自民党案がそのまま通ることになってしまった。それを「立憲民主党と自民党の奇跡のコラボレーションだった」と、かなり痛烈に皮肉っています。

飯田)あるいは入管庁のタカ派の人たちによる。

世論を調整して歩み寄り、与党と話し合うのが政治家の役目 ~それがなければ今回のように議論が行われないまま潰れてしまう

佐々木)「何のために政治があるのか」と思います。「立憲民主党は反対ばかりしている」とよく批判されますが、その悪い癖がここでも出ているのです。

飯田)反対ばかりするという。

佐々木)活動家のような人々が反対するのは当然です。自分の意見を主張するのも当然であり、わざわざ折り合う必要はないと思います。

飯田)折り合う必要はない。

佐々木)ただ、活動家の人が「こうして欲しい」と主張するものに対し、「そのままでは通らないから、歩み寄ってもう少し丸めましょう」と提案して、それを与党と話し合うのが政治家の役割なのですよね。

政治家と活動家の違い

佐々木)そこで調整されないと結局、今回の入管法のように、議論が行われないまま潰れてしまうことになる。政治家は世論を調整する仕事をしなければいけないのに、立憲民主党はどうも政治ではなく……。

飯田)主張する方に乗っかっている。

佐々木)丸めず、声高に訴える方が仕事だと思ってしまっているのが問題です。政治家と活動家の違いは、そこではないかと思います。

飯田)双方から怒られるけれど、それこそが政治家の仕事である。

佐々木)「一緒に叫んでどうする」という話です。

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