沖縄戦を忘れてはいけない 78年目を迎えた「慰霊の日」
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外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が6月23日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。78年目を迎えた「慰霊の日」について解説した。
78年目の「慰霊の日」
沖縄は6月23日、太平洋戦争末期の沖縄戦が終結してから78年目の「慰霊の日」を迎えた。沖縄県は糸満市の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」を開き、激しい地上戦などで亡くなった20万人以上の犠牲者に黙とうを捧げた。
4年ぶりに一般参列者の人数制限を設けず開催
飯田)6月23日は、組織的な戦闘が終わった日とされています。
宮家)私は沖縄にはご縁がありまして、義理の父親は沖縄の返還交渉に携わった外交官でした。私自身も外務省の北米局時代、地位協定に関わっていたので沖縄がいちばん大事だったし、それだけではなく、息子のお嫁さんも沖縄に縁がある人なのです。という訳で個人的にはとても沖縄に思い入れがあるのですが、もう78年ですよね。
飯田)そうですね。
宮家)この日のことは忘れてはいけないなと、つくづく思います。今回はいろいろな事件があったあとなので、警備が大変だろうと思います。
飯田)去年(2022年)、沖縄が本土に復帰して50年を迎えました。また、総理の警備に関して言えば、安倍元総理が銃撃されて亡くなる事件もありました。岸田総理についても、選挙中に爆発物を投げ込まれる事件があったあとですので、現地の警戒態勢にも影響しています。4年ぶりに一般参列者の人数制限を設けず、新型コロナウイルスの感染拡大前と同規模で開催されました。玉城デニー知事、ご遺族の方々、岸田総理、衆参両院議長らが招待されています。
「民間人を犠牲にしない」ということを常に考えなければいけない
飯田)78年が経ち、内外の情勢等々が刻一刻と変わるなかで、受け止め方も変わりますよね。
宮家)第二次世界大戦、太平洋戦争のなかで、人口の多い場所で最も激戦になったところが沖縄です。それを我々は決して忘れてはならない。「民間人を犠牲にしない」ということを常に考えなければいけないと思います。
飯田)ここへ来て、海保と海自が初めて共同実動訓練を行ったという報道もあります。
宮家)先日、石垣島へ行きましたが、普通ア、縄は自衛隊に厳しいですよね。
飯田)いろいろなことから。
宮家)しかし、石垣島の駐屯地の前へ行ったら、「がんばれ自衛隊」、「ありがとう自衛隊」という旗がたくさん立っていました。そういうこともあるのですね。
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