NATO首脳会議で焦点となる「2つのポイント」

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経済アナリストのジョセフ・クラフトが7月4日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。米バイデン大統領が出席するNATO首脳会議について解説した。

NATO首脳会議で焦点となる「2つのポイント」

BRUSSELS, BELGIUM - FEBRUARY 11: Flags of members of North Atlantic Treaty Organization (NATO) wave outside of the NATO Headquarters in Brussels, Belgium on February 11, 2020 ahead of NATO Defence Ministers' Meeting to be held tomorrow. Dursun Aydemir / Anadolu Agency AA/時事通信フォト 写真提供:時事通信

アメリカのバイデン大統領がNATO首脳会議に出席へ

アメリカのバイデン大統領は、7月9日~13日の日程でヨーロッパを訪問する。イギリスを訪問しスナク首相と会談したあと、11日からリトアニアで開催される北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議に出席する。6月にロシアで起きた民間軍事会社「ワグネル」の反乱を受けて、イギリスを含む主要同盟国との関係を強化する方針。

バイデン大統領の失言はアドリブが増えたからか

飯田)バイデンさんに関しては最近の失言などもあり、メールなどでもさまざま心配する声が届いています。バイデンさんについてはどうご覧になりますか?

クラフト)いまに始まったことではなく、アドリブをさせるとこういうことになるのです。

飯田)なるほど。

クラフト)2020年の大統領選では、常にアドリブだったので失言も多かったのですが、大統領になって失言が減ったのは、そういう場を極力減らしたからです。ところが最近、アドリブがまた増えてきているので、失言がまた出始めてしまった。極めて心配ですよね。

飯田)同盟国としては非常に心配です。

クラフト)本来であれば、出馬しないのですが。

飯田)大統領選に。

クラフト)しかし、かたやトランプさんがまた出てくることになれば、それはそれで大問題です。アメリカはどうなってしまうのでしょうか。

飯田)若い人たちはどうするのか。

クラフト)民主党の大統領もダメ、共和党の大統領もダメ。先行きは大丈夫なのかという不安が大きいです。

アメリカや欧州のウクライナへの支援は今後も続く ~「ウクライナ対ロシア」から「西側対権威主義国」の戦いに

飯田)NATO首脳会議での目下の課題はウクライナ情勢についてですが、日本からは岸田総理も出席します。インド太平洋との絡みもあります。

クラフト)今回のNATO首脳会議では、ポイントが2つあります。1つは、よく聞かれるのですが、「アメリカのウクライナ支援が減るのではないか」という問題。また、「欧州はもうウクライナを支援したくないのではないか」ということです。

飯田)ウクライナへの支援について。

クラフト)アメリカ国務省の高官とも話したのですが、ウクライナ対ロシアの戦争ではなく、「西側対権威主義国」の戦いになってきています。アメリカを筆頭に、NATOとしては負けられないのです。

飯田)西側として。

クラフト)戦車やF16戦闘機などの供給が遅れているという問題はありますが、根本的なサポートは揺るがないということが1つ。

NATO首脳会議の焦点の1つはアジア ~中国には脅威となる

クラフト)2つ目に、今回のNATO首脳会議での焦点の1つはアジアです。日本、韓国、ニュージーランド、オーストラリアはNATOのアジア太平洋パートナー(AP4)です。要するにNATOも、いままでは欧州だけの防衛を見ていましたが、より世界中に、特にアジアにも広げていくということです。中国から見れば脅威だと思います。

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飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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