気象予報士の森田正光氏が8月10日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。台風7号について解説した。
「台風7号」8月12日ごろ、小笠原諸島に接近
台風7号は、お盆に日本列島に近づく予想で、小笠原近海を西に進んでおり、8月12日ごろにかけて暴風域を伴いながら北上し、小笠原諸島に接近する見込み。気象庁は、小笠原諸島では暴風・高波に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけている。
飯田)台風7号が来て、お盆の期間中が心配されますが。
森田)13日(日曜日)ぐらいから日本の南に来て、14日(月)~15日(火)ごろに(日本列島を)直撃する可能性が高いです。
世界の予測では東日本を直撃
森田)台風というのは日本だけではなく、アメリカやヨーロッパ、カナダ、スイスなどでも観測されています。
飯田)日本以外でも。
森田)世界中の予測を見ると、日本に上陸する日にちがそれぞれ1日ほどずれるのです。ヨーロッパの予測では8月14日に来てしまうし、アメリカの予測では15日に来てしまうという感じです。ただ、揃っているのは、東海地方から関東に来るということです。
飯田)進路のずれはそれほどないわけですか?
森田)そうですね。つまり、東日本を直撃する可能性が出てきたということです。
スマホを充電しておくことが大事 ~情報も得られ、人に助けを求められる
飯田)どのように備えておいたらいいですか?
森田)もちろん、頑丈な建物のなかにいることも大事ですが、外にあまり出ないというのが基本です。また、スマホの電源を切らさないこと。スマホがあれば人に助けを求められるし、情報を得ることもできます。
飯田)これだけ風の強い台風が来ると、停電を意識しておかなくてはならない。その前に充電しておくということですか?
森田)スマホで情報を絶えず仕入れるということです。
玄倉川水難事故の教訓 ~1時間後の状況を予測する
森田)1999年に、玄倉川でキャンプしていた人たちが流される水難事故がありました。
飯田)中州でキャンプをしていて事故に遭った。
森田)見ていて大変、心が痛んだのですが、あのときは上流で雨が降ったため、ダムの放流を実施したのです。ダムの管理職員は避難するよう声をかけたのですが、そこでキャンプしている人たちは逃げなかったのです。逃げられる時間もあったし、そういう情報もあったのに、行動しなかった。お盆でキャンプなどをする予定の方は、自分の頭のなかだけで考えず、周辺部で起きていることを状況として捉え、30分後、1時間後に何が起こるかを予想してください。いまは情報が入ってきますので、心がけてください。
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