熱中症になった場合の「応急処置」

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東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が8月11日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。この夏の熱中症対策について語った。

熱中症になった場合の「応急処置」

※画像はイメージです

9月中は熱中症への注意が必要

飯田浩司アナウンサー)8月も半ばを過ぎると、暑さもそろそろ落ち着くかなと思うのですが、熱中症の警戒はいつごろまで必要でしょうか?

尾﨑)いまは地球温暖化が進んでいますから、ここ2~3年を見ていると、9月になっても秋らしくなりませんよね。

新行市佳アナウンサー)確かにそうですね。

尾﨑)そのため、9月いっぱいくらいは注意していただきたいです。

熱中症の症状 ~めまいやこむら返りから始まる

飯田)熱中症はどんな症状が出てくるのでしょうか?

尾﨑)何段階かあるのですが、初期段階では、めまいや顔のほてり、筋肉のこむら返りが起こる場合もあります。

飯田)こむら返りも。

尾﨑)汗をかいても水分補給をしないと水不足の状態になり、循環する血液量が減ってしまい、めまいが起きたりします。また、水分不足のため、筋肉のなかのナトリウムなどが不足して……。

飯田)ミネラル分など。

尾﨑)そのために筋肉が痛くなったり、痙攣が起きる。どちらかと言うと脱水による症状です。それが酷くなると体温調節できなくなり、体温が上がってくるわけです。最後は脳の温度が上がってしまい、意識がはっきりしなくなる。全身が痙攣し、呼びかけに反応しなくなることもあります。基本的には、脱水と熱が高くなることによって起きる症状です。

熱中症になった場合の「応急処置」

新行市佳アナウンサー、尾﨑治夫氏、飯田浩司アナウンサー

適切に水分を補給し、体を冷やす

新行)どのような処置をすればいいのでしょうか?

尾﨑)軽症の場合は、水分を適切に補うことが大事です。そして、暑いところから移動させてあげる。酷い状態になっている場合は、急速に全身の温度を下げなければいけません。オリンピックのときなどは、選手用医務室のとなりにアイスバスを置いていました。

新行)選手のために。

尾﨑)熱中症で倒れたスポーツ選手のために準備していました。冷やすことと、適切に水の補給を行うことが必要です。口から入らないような場合は点滴を打ちます。

暑い日は外出を控えること

飯田)熱中症にならないためには、どんな対策をすればいいですか?

尾﨑)不要不急の外出を控えることです。家のなかでエアコンをかけて生活してもらうのがいちばんいいと思います。

飯田)よほどのことがない限り、家にいる。

尾﨑)屋外の工事現場などで仕事をしている人は、空調装置のついた作業着を着て、体温を調整していますね。

飯田)ファンが付いたものなど。

尾﨑)また、大きな扇風機を回したり、いろいろと工夫しています。気を付けなければいけないのは個人の方です。エアコンが嫌いな人がいますが、直接当たらないように工夫しながら、うまく使うことが大事だと思います。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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