築地本願寺の佐々木了慎さんが、ラジオ番組『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』内コーナー「徳さんとお坊さん」(ニッポン放送・毎週土曜 朝5時51分頃~)に出演。番組リスナーからの「家の仏壇」に関する悩みに答えた。
・栃木県在住 57歳女性からの質問
「家に仏壇があるのですが、うちの猫がしょっちゅう仏壇に登って遊びます。ときには仏壇の中に入って、水を飲んだりするのです。毎日ちゃんとお供えをし、お水もかえているので、猫からしてみると、『あそこにはいつも新鮮な水がある!』と、学習してしまったのだと思います。
猫が仏壇に登ったり、水を飲んだりすることは、やはり仏様に対して失礼なことなのでしょうか?」
リスナーからのユニークな質問に、佐々木さんもほっこりした様子で「確かに、お仏壇の影や上から猫ちゃんが飛び出してくるお家がありますね。びっくりしますけど、微笑ましい気持ちにはなります」とコメント。
質問の「猫が仏壇で遊ぶことは仏様に失礼なのか?」について、「お仏壇は仏様のお家ですが、仏様は、生きとし生ける命あるものすべてに働きかけてくださる、包容力のある視点を持っておられます。猫がお仏壇の中に入ったり水を飲んだりしても、怒ったりされないのではないかと思います」と回答。仏様と人間では“ものの見方”が違うという。
ただ、猫が仏壇で遊ぶとお飾りが乱れたり、水がこぼれたりと掃除も大変。ロウソクや線香は、火を使うので危ない。佐々木さんは「猫がお仏壇で遊ばないように教えてあげるのも大事なことです」とアドバイスを送った。
続けて、「お供え物」にまつわる豆知識も紹介。
・お供え物には何がいいか?
佐々木さん:「仏教でのお供え物には5つの基本があって、『お香』『花』『明かり』『水』『食べもの』です。
宗派や宗教によって違うと思いますが、一般的には、仏様やご先祖様に食べていただくためにお供えしている、という認識です。」
・お供え物や水を下げるタイミングは?
佐々木さん:「あまり決まりは無いですが、お供え物が傷まないうちに下げるのが良いと思います。例えば朝、仏壇に米をお供えしたら、午前中に下げてもいいです。午後にお米を炊かれた時は、午後にお供えしても大丈夫です。
ちなみに築地本願寺の場合は、朝のおつとめの時にお供えし、午前中には下げています。」
また、番組パーソナリティでフリーアナウンサーの徳光和夫が、佐々木さんに「座右の銘」を聞くと、「飲水思源」と回答。中国の故事成句で「井戸の水を飲む際は掘った人の苦労を思いなさい」「物事の基本を忘れない」「他人から受けた恩を忘れてはいけない」という意味だという。
徳光はしみじみと聞き入りつつ、「『物事の基本を忘れてはいけない』という意味ですが、ご先祖様への感謝を忘れてはいけない、というところにも繋がりますね」とコメントした。
番組情報
徳光和夫の得意分野である「音楽」「スポーツ&ニュース」「人情噺」の3つを柱に、「笑いあり!」「涙あり!」・・・土曜日の朝のオトナの遊び心をくすぐる実感ラジオ、それが「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」です。思わず口ずさんでしまう曲から人生を変えた一曲まで、あなたからのリクエストもたっぷりと紹介します。土曜日朝の新しい習慣に、是非!『とくモリ!』を追加して下さい。