築地本願寺 川崎多摩布教所 慶念寺の住職・小林賢五さんがラジオ番組『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』内コーナー「徳さんとお坊さん」(ニッポン放送・毎週土曜 朝5時51分頃~)に出演。小林さんが座右の銘としている「人に頼れて一人前」について語った。
座右の銘「人に頼れて一人前」について、番組パーソナリティの徳光和夫は不思議そうに「“人に頼られて”じゃなくて?」と質問。
小林さんは「大人になると、どうしても責任が大きくなって積もり積もって、どんどん自分でやらなければいけないという気持ちが増えてくるんですが、自分で全部抱え込んでいると辛くなってくるし、結果として非常に中途半端な状況になることもあります」と説明。
自分のできることをしっかりと見極め、その上で、意見を聞くなりお願いするなり、人に頼る。そうやってより良い結果を目指す、自分一人ではなく、「いろんな人と一緒に頑張っているという感謝の気持ち」が“人に頼れて一人前”に込められているそうだ。
これを心掛けるようになったのは、大変な経験があったからだという。
当時のことを、小林さんは「私は、布教所というお寺をゼロから始めたのですが、本当に何もない、誰もいない、何も持っていない状態から始めたので、『全部自分でやらなければ』と、いっぱいいっぱいになった時期があったんです」と回想。
その時に相談をしていた築地本願寺の方から、「何でも一人でやろうとしていませんか? できない時は人に頼ることも大切ですよ」と優しい言葉をもらい、救われたという。
小林さんの話を、徳光もすっかり聞き入って「実に明快な答えですよね。私もこれは参考にさせていただきたい」としみじみ。
また、番組リスナーからの質問メールも紹介。
「お墓参りに行った時、お供え物をそのままにするとカラスや猫に荒らされるので、お参りが終わるとすぐに片付けるようにしています。でも、『まだ食べていないかな?』と思ってしまいます。仏様はお供え物をどれくらいで召し上がるものなのでしょうか?」という内容の質問に、小林さんは「相談者さんがおっしゃっているように、お参りする前にお供えし、お参りが終わったら下げるのがいいと思います」と回答。
下げた後のお供え物は“仏様からのお下がり”として、できれば捨てずに『故人様と一緒に同じものを食べているんだな』と思いながら食べるようにしてほしい、とアドバイスした。
番組情報
徳光和夫の得意分野である「音楽」「スポーツ&ニュース」「人情噺」の3つを柱に、「笑いあり!」「涙あり!」・・・土曜日の朝のオトナの遊び心をくすぐる実感ラジオ、それが「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」です。思わず口ずさんでしまう曲から人生を変えた一曲まで、あなたからのリクエストもたっぷりと紹介します。土曜日朝の新しい習慣に、是非!『とくモリ!』を追加して下さい。