軍事ジャーナリストの井上和彦氏が10月11日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルとの大規模戦闘の行方について、「イスラエルはガザ地区へ懲罰的な大規模侵攻を行う」と解説した。
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パレスチナ自治区ガザ市で、イスラエルの空爆後に立ち上る煙。 撮影地 パレスチナ自治区ガザ地区 2023年10月10日 EPA=時事
イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が拡大する中、ロシアのラブロフ外相は9日、ハマスが使用している兵器を念頭に「西側がウクライナに供給している武器が世界中に拡散している」と主張した。この発言を受け、ウクライナの国防省は「ロシアがウクライナの信用失墜を狙ったものだ」として、情報戦が繰り広げられています。
井上)イスラエルはガザ地区に対して大規模侵攻を行うと、私はみています。現段階では、ハマスに拘束された百数十人といわれる人質が解放される兆候がありません。そうなると、やはり実力を行使は避けられないと思います。
大規模侵攻に踏み切れば、ガザ地区で多くの民間人が犠牲になるでしょう。最悪の事態になると思われますが、イスラエルとしては二度とこのような武力攻撃をハマスにさせないという懲罰的な意味合いで全面侵攻すると、私はみています。
辛坊)どちらかというと穏健と思われているアメリカのバイデン大統領も、「卑劣な攻撃に反撃する権利と義務がある」とまで述べていますからね。