キャスターの辛坊治郎が10月26日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。性同一性障害の人が戸籍上の性別を変更する際に生殖能力をなくす手術が必要だとする法律の規定の合憲性が争われた家事審判の特別抗告審で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)が25日、規定を「違憲」と判断したことを巡り、「おらく近い将来、日本のいわゆる銭湯文化は世界標準に従って次第になくなっていくだろう」と危惧した。
性同一性障害の人が戸籍上の性別を変更するためには手術が必要とする特例法の規定について、最高裁の大法廷が「違憲」とする初めての判断を示した。
辛坊)性別変更に手術は不要だとすることを巡っては、違憲判断が出る以前から議論が起きていました。銭湯や温泉などの公衆浴場やトイレを利用する際に、どうするのかという議論です。特に公衆浴場です。例えば「自分は女だ」と言って男性器のある人間が女湯に入れるのかという問題です。これは、性別変更に手術は不要だとすることが、保守派の人たちから猛烈な反発を受けている理由でもあります。
ただ、この問題は日本特有のものであり、世界的には問題になりません。なぜかというと、男性同士や女性同士であっても全裸で一緒の風呂に入るという習慣が世界にはほとんどないからです。日本では男湯も女湯も皆が全裸で入るのが当たり前の習慣ですが、世界的には入浴施設などでは同性同士でも水着などを着用します。
このことを踏まえて、日本でこれから起きることを想像してみました。おらく近い将来、日本のいわゆる公衆浴場、銭湯文化は世界標準に従って次第になくなっていくだろうと、私は危惧しています。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)