黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(11月10日放送)に株式会社 SALVATORE CUOMO INTERNATIONAL 代表取締役会長のサルヴァトーレ・クオモが出演。「ナポリピッツァ」について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。11月6日(月)~11月10日(金)のゲストは株式会社 SALVATORE CUOMO INTERNATIONAL 代表取締役会長のサルヴァトーレ・クオモ。5日目は、大分県日田市で始めた新たなプロジェクトについて、また、SALVATORE CUOMOの今後について---
黒木)日本にナポリピッツァを広げた功労者であるクオモさんですが、2021年に大分県日田市に1回、移住されたのですね。
クオモ)そうですね。
黒木)いまは日田市を拠点の1つにしていらっしゃいますが、大分県日田市に行かれた理由は何ですか?
クオモ)会社は東京にありながら、ずっと福岡に住んでいたのです。ピッツァのなかのイースト菌をずっとつくりたくて、福岡近辺でイースト菌に使う果物を探していました。
黒木)ピッツァのね。
クオモ)そのときに日田市という場所がマッチしたのです。このエリアはすごく水が美味しい。料理をつくる人にとって、水はとても大切です。最初はイーストに使う果物を探してきたのですが、日田市で農業をされている方々を見て、「果物がどれだけ捨てられているか」という現実を知ったのです。そこで農業をされている皆さんと話し、その問題を解決するために、彼らと新しいプロジェクトを始めました。
黒木)それが、LAB3680。
クオモ)3680というのは単純なことで、「サルヴァトーレ」という意味なのです。
黒木)そうなのですね。
クオモ)最初のお店の電話番号を、そのままつけてしまいました。プロジェクトとしては果物を無駄なく利用し、海外に持っていけるようなことを考えました。余った果物からジャムやジェラートのベースをつくり、いまはいろいろなところでスタートさせてもらっています。
黒木)それもSDGsのプロジェクトとしてつながっていくわけですからね。そして、クオモさんは日本だけではなく、上海やシンガポールでもナポリピッツァを広げていらっしゃる。
クオモ)関わっているプロジェクトが海外にもたくさんあります。現時点でSALVATORE CUOMOがブランドとしてあるのは、上海やシンガポール以外にフィリピン、インドネシアなど。近々、他の国でもスタートします。もともとナポリを日本のなかに広げたのですが、いまは「ナポリのヒストリーのある日本のもの」を海外に広げたいという気持ちが強くなってきています。「自分自信を残す」という思いで今度は、私なりの日本をいろいろな国に伝えられたら面白いと思っています。
サルヴァトーレ・クオモ/株式会社 SALVATORE CUOMO INTERNATIONAL 代表取締役会長
■1972年生まれ。東京で生まれ、すぐにイタリア・ナポリへ。
■料理人だった父の影響で、11歳のときに料理の道を志し、伯父のレストランに入門。その後、父が日本で開いたお店を手伝うために、来日。以来、日本とイタリアを行き来して修業を重ねる。
■1995年に東京・中目黒で店舗を開業。
■父から学び、受け継いだ本場ナポリの味「ナポリピッツァ」を日本で一躍有名にした功労者で、現在は「PIZZA SALVATORE CUOMO」をはじめ、本格イタリア料理レストランなどを手がける。これまでに国内外250店舗以上をプロデュースしてきた。
■2006年にはイタリア政府公認の「真のナポリピッツァ協会」が主催するナポリピッツァ世界最高峰の大会「PIZZA FEST」で、ピッツァ・サルヴァトーレ・クオモチームが最優秀賞を受賞している。
■2021年より大分県日田市にも拠点を構えている。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳