ジャーナリストの須田慎一郎氏が11月20日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。岸田文雄政権が打ち出した所得税などの減税策について、「選挙目当ての下心が見え見えだ。意味がない」と批判した。
経済対策に専念するとして、噂された年内の解散総選挙を見送ることを9日、表明した岸田文雄首相だが、2024年6月にも実施される所得税などの減税策は国民からあまり評価を受けていない。内閣支持率も最低を更新し、求心力を失いつつある岸田首相。果たして、日本経済の行く末は大丈夫なのか―。
須田)岸田文雄政権の減税策は、意味がないです。選挙目当ての下心が見え見えだからです。
10月22日に投開票された衆参2補欠選挙に、自民党は非常に厳しい状況で臨みました。この補選で負けると「いよいよ退陣」「ポスト岸田」などと言われかねないため、岸田首相は何としても勝たなければならなくなりました。そこで、「減税」と言っておけば勝てるのではないかと考え、減税策を打ち出したわけです。
要するに、選挙を前に国民の関心を買うための減税策です。しかし、減税を巡っては、鈴木俊一財務相が後に、税収増分は使用済みだと答弁しました。つまり、「岸田政権の減税策とは何だったんだ」という話です。
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[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)