日本維新の会の馬場伸幸代表が12月4日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。2023年度の補正予算について語った。
補正予算賛成は苦渋の決断、「実効性の薄い対策」
飯田)2023年度の補正予算が成立しましたが、これには日本維新の会も賛成しています。大阪・関西万博の関連経費も盛り込まれており、馬場代表は採決のあと「苦渋の決断だ」とおっしゃっていました。かなり悩んだ部分があったのでしょうか?
馬場)今回の政府の経済対策は、決して有効なものとは言い切れないと思います。我々は現役の皆さんの社会保険料を、低所得者については5割減、その他の方々については3割減と考えています。毎月の給料に反映されるので、自由に使えるお金、可処分所得がすぐに増えるのです。即効性・実効性のある対策を打つべきだと訴えてきたので、今回の政府の経済対策である、年末の現金給付と2024年夏の減税は、そのような面ではかなり遅れた、しかも実効性の薄い対策だと我々は判断しています。
飯田)補正の中身は50点と評価していました。いまおっしゃったような部分は、評価できないところなのでしょうか?
馬場)やらないよりはマシですが、国民のいまの窮状に応えられているかというと、そうではないと思います。
可処分所得を増やすには社会保険料の減額が最も即効性がある
飯田)可処分所得を「どのように手もとに残していくか」について、各党がいろいろな政策を出しています。国民民主党はトリガー条項の凍結解除などを言っていますが、維新としては社会保険料の部分になりますか?
馬場)社会保険料が減額されると、その分が直接手取りに反映されるので、最も即効性があると思います。
「反対ありき」ではなくプラスの面が大きければ賛成することになる
ジャーナリスト・須田慎一郎)日本維新の会は、国会での対応も「是々非々に」という形でやっており、それはよく理解できます。一方、野党第1党の立憲民主党がよく言うように、野党である以上は予算案……もちろん補正予算案もそうですが、「賛成するのはあり得ない」という非常に厳しい批判も向けています。これに対しては、どう反論されるのでしょうか?
馬場)予算案に対し、「これはいいけれどあれはダメ」という賛否の示し方はできません。「〇か×」しかないと思います。それぞれ中身を精査して、プラスの方が多いのか、マイナスの方が多いのかを考え、最終賛否を決めざるを得ない状況です。何が何でも反対するのではなく、プラス面が大きければ賛成することになります。
須田)立憲民主党のように「反対ありき」なのは、考えてみてもおかしいということですよね。
馬場)これからの野党は、与党や政府が出してくる予算や法案、政策に対して、対案を出しながら議論していく。それが国民の皆さんが求めることだと思います。
国会内で前原氏の新党と協調するのであれば、協議しながら進める
飯田)補正予算の賛否に関して、前原市が国民民主党を離党した理由が、まさに「予算に関して賛成したからだ」と言っていました。今後、スクラムを組んでいくと馬場さんはおっしゃっていましたが、その辺りの部分も擦り合わせていくのでしょうか?
馬場)国会内で協調することになった場合は、そのようなことを協議しながら進める必要があると思います。
飯田)対案を出すかどうかもありますが、最終的な予算の賛否も協議するのでしょうか?
馬場)おっしゃる通りだと思います。
須田)最後に、いつ野党第1党になりますか?
馬場)いつ行われるかわかりませんが、衆議院選挙があれば野党第1党の議席をお預かりするということで、いまそれに向けて最大限の努力をしています。
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