アメリカ大統領選に詳しい明治大教授の海野素央氏が12月4日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。2024年に行われるアメリカ大統領選の候補者を巡り、「アメリカの国内メディアは、バイデン氏とトランプ氏の2人による戦いを大前提にしている」と解説した。
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第1回テレビ討論会 米大統領候補者討論会=2020年9月29日 写真提供:時事通信
戦闘休止合意の期限が切れ、イスラエルとハマスの戦闘は再び激しさを増している。実はこうした中、ガザ情勢が2024年のアメリカ大統領選の行方にも大きな影響を与える可能性がある。
辛坊)アメリカ大統領選の候補者は、民主党も共和党も基本的にはまだ決まっているわけではありません。2024年に入ると、両党がそれぞれの候補者を決める選挙が始まります。とはいえ、最終的に民主党はバイデン氏、共和党はトランプ氏になるということで、ほぼ決まりと考えていいのでしょうか。
海野)アメリカの国内メディアは、その方向で動いています。
辛坊)両氏以外の選択肢は考えていないということですか。
海野)アメリカのメディアは「バイデン氏対トランプ氏」が大前提です。
辛坊)アメリカ大統領選では、選挙が始まってから突然、聞いたこともないような人が出てきて、あれよあれよという間に候補者になるケースがありますよね。
海野)今のところは、この2人による戦いが大前提です。そして、バイデン氏がガザ情勢にどのように対応していくのかに注目している状況です。