舞台の「上手・下手」、英語では何て言うの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。1月22日放送分のテーマは「映画や舞台で使われる言葉」です。
「上手」と「下手」は、舞台やステージの「左右」を表すために使われる用語です。「上手」は客席から舞台に向かって右側、「下手」は客席から舞台に向かって左側のことを言います。
「右・左」ではなく、わざわざ「上手・下手」と言うのは、演じる人やスタッフが混乱しないためだとされています。
例えば、演出家が客席からリハーサルをチェックしている際、「Aさんは右側にハケて(退場して)ください」と指示したとします。このとき、Aさんは自分から見て右側なのか、演出家から見て右側なのか、判断に迷ってしまいます。
でも「上手(かみて)にハケてください」と言われれば、すぐに「演出家から見て右側」だとわかります。このように混乱を避けるため、上手・下手で方向性を統一しているそうです。
ちなみに舞台の上から見た場合は逆で、客席に向かって右側が「下手」、左側が「上手」になります。英語でも下手は「stage right」で、上手は「stage left」です。
上手・下手に関して、どちらの席がいいかは観る方の好みや演目によって変わるため、一概には言えないそうです。
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