能登半島地震 活断層が150キロもつながっているのに備えなかった「政治の責任」 青山繁晴議員が指摘

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作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴と政治ジャーナリストの田﨑史郎が2月1日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。発災から1ヵ月が経過した能登半島地震について解説した。

【能登半島地震】倒壊した家屋の前を歩く男性=2024年1月22日午前、石川県穴水町(鴨川一也撮影) 写真提供:産経新聞社

【能登半島地震】倒壊した家屋の前を歩く男性=2024年1月22日午前、石川県穴水町(鴨川一也撮影) 写真提供:産経新聞社

能登半島地震から1ヵ月 避難1万4000人、未だ体育館や集会所に6割

能登半島地震は2月1日で発生から1ヵ月となる。いまも1次避難所305ヵ所に約1万4000人のうち6割以上が身を寄せている。

海底の断層を調べてこなかった

青山)現状、地元の方々が安寧な生活を送れていないのが、最も重大な問題です。能登半島の先端部分が今回、最も被害が大きいところですが、どういう理由でああいう形になっているかと言うと、海底に断層があるからなのです。もともと断層があることはわかっており、真っ直ぐ150キロも続いている。ところが、陸の断層はよく調べるのですが、海の断層はコストが掛かるのと、専門の学者が少ないので、あまり調べていなかったのです。

地方における一般家屋の耐震構造についても徹底するべき

青山)日本は火山国で地震が多いからこそ、諸外国を歩くと日本がいかに地震に備えているかがわかるのですが、わかっていたのに対策してこなかったところがある。だから今回、日本家屋の被害が本当に多いですよね。ビルなどの耐震構造についてはよく語られます。ビルも倒壊しましたが、地方のご家庭の耐震構造も考えなければならない。能登半島のように活断層があるとわかっている地域はなおさらです。そこに手落ちがあった。

飯田)地方の一般家庭の耐震構造も考える。

青山)また、能登半島の先端部分まで被害が及ぶと、どうしても対応が遅れてしまう。それがそのまま1ヵ月も続いているのです。派閥とカネも大変な問題だけれど、よく能登の人たちが耐えていらっしゃると思います。そんなことをやっている場合ではないのですよ。

未だに続く断水

田﨑)私は石川県のお隣である、福井県の出身です。北陸の冬は毎日が鉛色の空で、雨や雪が降ったりするのです。冬の厳しさは北陸ならではのものがある。そこで寒さに耐えながら一生懸命生きようとされている方々には、本当に頑張ってくださいと言いたいです。また、今回の地震でいちばん感じたのは水道です。

飯田)水道。

田﨑)能登半島は長いのですが、根元の方で水道が途絶えてしまうと先に水が行かず、未だに断水で苦しんでいる。寒さには耐えられても、水がないのは耐えられません。そういう意味では、そのインフラが本当に弱いのだなと感じました。あまねく水が行き届くような方策を考えるべきだと思います。

青山)私たち政治側の責任です。活断層が150キロもつながっているのに、備えがなかった。あれほどライフラインの大切さが東日本大震災でも阪神・淡路大震災でも言われてきたのに、届いていなかった。いま現在も早く届けないといけないので……。

飯田)そうですね。浄水場などがやられてしまい、なかなか現地で水をつくれないという話も聞きます。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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