中国の「外務省サイバー攻撃」 米政府からの警告は「強化して欲しい」という日本へのシグナル

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東京大学先端科学技術研究センター特任講師の井形彬が2月6日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。中国からのサイバー攻撃による外務省の情報漏洩について解説した。

中国の「外務省サイバー攻撃」 米政府からの警告は「強化して欲しい」という日本へのシグナル

※画像はイメージです

中国からのサイバー攻撃で外務省公電情報が漏洩

新行)外交上の機密情報を含む外交公電をやり取りする外務省のシステムが中国のサイバー攻撃を受け、大規模な情報漏洩が起きていたことがわかったと報道されています。林官房長官は2月5日の会見で、「そのような事実は確認されていない」と否定していますが。

井形)公電はまずいですね。

新行)防衛省でも2023年にありました。このような情報漏洩があると、他の国からすれば「日本に大切な情報を教えても漏れてしまう」と思われかねないですよね。

井形)公電というのは、現地で集めた機密情報が漏れてしまうのもそうですが、そもそも日本政府はどんなことに関心を持っていて、どのような情報を集めているのか、というところまで把握される恐れがあり、かなりまずいと思います。先ほど2023年にも漏れていたという話がありましたが、以前から「日本はサイバーセキュリティが弱い。日本に情報を出すと漏れてしまう可能性が高い」と言われていました。このタイミングでアメリカ側から「日本が3年前に侵入されていた」という話を出してきたのは、「もう少し日本は頑張ってね」というシグナリングの部分もあるのではないでしょうか。

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