キャスターの辛坊治郎が3月19日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。日本銀行が19日の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決めたことを巡り、「インフレが進み、課税基準が変わらなければ実質的な増税になる」と解説した。
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金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除が決まり、記者会見する日銀の植田総裁=2024年3月19日午後3時32分、日銀本店 写真提供:産経新聞社
日本銀行は19日まで開いていた金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除し、金利を引き上げることを決めた。日銀による利上げは約17年ぶりで、世界的にも異例な対応が続いてきた日本の金融政策は正常化に向け大きく転換することになる。
辛坊)日本は歴史を遡ると、インフレの時代が長く、デフレの時代は短いです。世界の中でもかなり異例です。今後、注意しなければいけないことは課税基準です。仮に賃金と物価が上がっていくとしても、インフレが進み、さらに税率が変わらなければ、実質的な増税にとなってしまうからです。そして、実質所得が落ちているうえに税金まで上がることになると、生活はさらに貧しくなります。