隅田川花火大会の花火は小さい!? 東京の夏の風物詩の秘密

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ニッポン放送アナウンサーの内田雄基です。

まもなく夏本番! 夏の夜空を彩る花火大会。コロナ禍も明けて今年も沢山の花火大会が行われています。その中でもひときわ人気の花火大会「隅田川花火大会」が今週末7月27日(土)に開催されます。

花火大会 ※イメージ

花火大会 ※イメージ

東京の夏の風物詩にもなっているこの花火大会ですが、実は「花火がとっても小さい」って知っていましたか?

JR両国駅から徒歩およそ5分の場所にある両国花火資料館では、隅田川花火大会で実際に使われている花火を打ち上げるための筒、煙火店の方が着る半纏などと共に、隅田川花火大会で使用される花火玉が展示されています。

花火玉

花火玉

この写真のなかに、隅田川花火大会で打ち上げられる花火玉と同じ大きさの花火玉がありますが、どの花火玉か分かりますか?

正解は……

五号玉

五号玉

この「五号玉」が隅田川花火大会で使用されています。ソフトボールくらいの大きさです。さらに、これよりも更に小さい2.5号玉も使用されています。

写真に写る最も大きい花火玉の模型は「三尺玉」です。直径が90cm・重さが200kgで、長岡まつり花火大会などで使用されるものです。それと比べると「五号玉」はかなり小ぶりな花火玉であることが分かります。

ここまで小さい花火玉を使用しているのは隅田川花火大会ならではの理由があります。それは「川幅」です。

隅田川の川幅は一番広い所でも150~160mしかありません。もし、川幅よりも広く開いてしまう花火を打ち上げてしまうと火の粉が近隣のビルや住宅に降りそそいでしまい、被害が起きてしまう恐れがあります。

一方、五号玉が打ちあがると広がる花火の直径は150mです。つまり、五号玉は隅田川花火大会で打ち上げることが出来る最大限の大きさなのです。

隅田川花火大会には、小さい花火を美しく魅せるための工夫があります。それが「スターマイン」。スターマインとは、コンピューター制御で花火を打ち上げる方式です。

スターマイン打ち上げ筒(5号玉)

スターマイン打ち上げ筒(5号玉)

スターマインにより連続で花火を打ち上げることで、五号玉でも大きな花火に負けない迫力を生み出すことが出来ます。大輪の花ではありませんが、花束として、美しく魅せているというわけなのです。

今週末にいよいよ迫った隅田川花火大会。今年も合計2万発の花火が打ちあがります。一つ一つの花火として、そして花束としての花火同士のコンビネーションも楽しみながら夜空を見上げてみてくださいね。

このお話以外にも、隅田川花火大会について伺った内容は、Podcast番組「ニッポン放送 報道記者レポート2024『知っているともっと楽しくなる!隅田川花火大会の歴史!』」にてお聴きいただけます。ニッポン放送 Podcast Station ほか各種Podcastアプリにて配信中です。ぜひ、こちらもお聴きください。

ポッドキャストはこちら https://podcast.1242.com/hodo-report/

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