株式会社セブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)は、11月13日(水)、東京・アニヴェルセル表参道にて『セブン-イレブン クリスマス商品発表会』を開催。現在セブン‐イレブン店舗とネットサービス『セブンミール』にて予約受付中の 、クリスマスケーキや関連商品について紹介した。
発表会内では、商品本部 ベーカリー・スイーツ部 シニアマーチャンダイザーの宮賢二氏が登壇。まず初めに、近年多様化するクリスマスの過ごし方やトレンドを明らかにするため、独自で実施した「クリスマス意識調査」の結果を発表した。
セブン-イレブンでは、10~50代の男女計500人を対象としたアンケートを実施。各年代のクリスマスの過ごし方や予算などの観点から回答をまとめた結果、「コスパ」「特別感」「タイパ」の3点が重要と考え、そのニーズに答えるラインナップを紹介させていただいた。
「コスパ」の観点からは、『クリスマスかまくら 5号』をピックアップ。発売から28年目を迎え、毎年圧倒的な人気を誇っている商品である。こだわりの卵『エグパティシエール®︎』を使用したカスタードババロア、果肉入りいちごソース、ふんわりとしたスポンジを乳味感あふれるくちどけの良いホイップクリームで包みこんだバランスの良い味わいが魅力だ。
今年は原料などを見直しつつも、味はしっかりと向上させたといい、「衛生管理・温度管理の整った全国19ヶ所のスイーツ工場から出来立てを届けられることが強みである」と宮氏は語った。
次に「特別感」の観点から、『ショコラ・クリスタル ドゥ ネージュ』(※数量限定)を紹介。この商品は、パティシエ世界大会優勝経験のある、『PRISM LAB』(徳島県)の柴田勇作シェフと『equilibre -エキリーブル-』の高橋萌シェフが初めてタッグを組み、1/2ずつ監修したオリジナルのアソートケーキ。柴田シェフ監修部分はチョコとチーズを組み合わせたショコラチーズケーキ、高橋シェフ監修部分はバニラ香るチョコレートケーキとなっており、ケーキ天面のチョコレートプレートには雪の結晶がデザインされている。
「タイパ」に適した商品としては、ジューシーな骨付きのもも肉をサクッと軽い衣で仕上げた『ななチキ(骨付き)』を紹介。こちらはスパイスとハーブで味付けしている。
さらに、このほかにも、『セブンプレミアムゴールド金のジェノベーゼピッツァ~ローストチキンをのせて~』などが挙げられた。香り豊かで旨みのあるジェノベーゼソースは、ローストチキンとの相性が抜群で、1枚ずつ丁寧に手を伸ばすことでナポリピッツァの特徴である歯切れのよい食感を実現できる。
2名のシェフがコラボ商品『ショコラ・クリスタル ドゥ ネージュ』を説明
その後、今回『ショコラ・クリスタル ドゥ ネージュ』を手掛けた、柴田シェフと高橋シェフが登壇。両名とも数々の有名店でパティシエとしての経験を積み、多くの大会で好成績を収めている。そんな2名が宮氏とともに、特にこだわった部分や特別感などについて語った。
2人がコラボに至ったきっかけについて、宮氏は、2023年1月におこなわれたシェフの世界大会において16年ぶりに日本のチームが優勝したことを受けて、「このシェフの方々のケーキを食べることができれば、お客様にとって非常に特別感のあるクリスマスを過ごせるのではないかと思った」と説明。
1人のシェフが監修をおこなうのではなく、2人によるコラボとした点については、「美味しいものを少しずつ食べたいという気持ちは、皆さんの中にもあると思います。1つのケーキをお2人のシェフに作っていただければ、もっとお客様に喜んでいただけるのではないかと考えました」と語った。
2人で1つの商品を手掛けるのは初めてとのことで、柴田シェフは、「2つのケーキをどのような組み合わせにするか」といったところで苦労したとコメント。王道のチョコレートケーキを作る高橋シェフに対し、自身は「チョコレートチーズケーキ」というジャンルに初めて挑戦。チョコレート・チーズ・マロンというバランスを取るのが難しい3品だったが、年月を重ねて少しずつ完成させていったと語った。
一方の高橋シェフは、「真ん中の層にバニラをどれだけ入れられるかを考え、限界まで挑戦しました」と、自身のこだわりについて明かした。また、見た目も特別感のあるものにするため、「コンビニではあまり見たことのないケーキを」という方向で柴田シェフと話し合い、クリスマスツリーに飾るスノーボールをイメージしたデザインに仕上げたという。
続いて、お互いの監修したケーキを味わった感想についても質問が。高橋シェフの監修したケーキについて、柴田シェフは、「硬さや厚み、入れる量など、全てのバランスが整っていないと、このような味わいにはならない。特別なケーキに仕上がっていると感じました」と絶賛。高橋シェフも、「『栗とチョコレートとチーズってこんなに合うんだ!』というのは、私も初めての経験でした。すごく美味しくて、なめらかなケーキだなと感じました」と衝撃を受けたことを明かした。
カカオが希少になる中での価格設定を巡っては、「セブン-イレブンさんの企業努力の結晶だと思っています」という話す場面も。「セブン-イレブンさんに協力する形でなかったら絶対出来上がらなかった」とシェフたちが語る、大変貴重で贅沢なこの一品。ぜひこの機会に味わってみてはいかがだろうか。
宮氏・柴田シェフ・高橋シェフ インタビュー
発表会後、ニッポン放送 NEWS ONLINE編集部は、宮氏・柴田シェフ・高橋シェフの3名へインタビューを実施。今回のコラボに関することや今後の展望などについて、改めて話を聴いた。
――今回のコラボを思い立ったきっかけについて、改めてお聞かせいただけますか?
宮氏:2023年1月のシェフの世界大会で日本のチームが優勝したと聞いて、「その方々のケーキを食べてみたい」と純粋に思ったのがきっかけです。それを実現しようと思い、お2人に声を掛けさせていただきました。
――その話を初めて聞いたとき、お2人はどう思われましたか?
柴田シェフ:僕たちはこういったお仕事は初めてだったので、とても光栄に感じました。今まではそういうコラボをするシェフたちを“見る側”だった中で、「自分にそんな大役が務まるのかな」と思ったのが率直な感想でした。
高橋シェフ:私も柴田シェフと全く一緒です。セブン-イレブンさんとのコラボケーキというと有名なシェフの方々が多い中で、私たちが急に出てきたときに、「お客様に興味を持ってもらえるのかな?」というのが不安でした。そのためには、いろいろと頑張って考えなくてはならないなと感じました。
――ずっとお2人で話し合って決めてきたのでしょうか?
高橋シェフ:そうですね。「2人で半分ずつ考えてください」というお話をいただいたときから、メールや電話のやり取りでどんどん決めていきました。
――お2人ともこだわりが強かったと思いますが、「ここは譲れなかった」といった部分などはありますか?
柴田シェフ:僕はまずヒアリングする側だったので、高橋シェフが考えているベースを聞いた上で、その後で僕が考えていく…といった流れが多かったですね。まず、率直に2人が考えたことを言い合って、その中から、それぞれを抽出して落とし込んでいくという方法で進めていったので、すごくスムーズにいきました。
――発表会の中では私も試食させていただきましたが、お2人のケーキのうち、どちらから食べようか悩んでしまいました(笑)どちらから食べるのがいいか、オススメはありますか?
柴田シェフ:これは絶対、高橋シェフの方からですね。これは間違いないです。
高橋シェフ:やっぱり私が作ったものの方が、バニラの層を厚く作っていて軽めになっています。バニラを感じていただきたいので、先に私のものを食べていただいて、その後に濃厚な味わいの柴田シェフのケーキを食べていただきたいです。
――宮さんは、食べた感想についていかがでしょうか?
宮氏:驚きでした。チーズケーキとチョコレートケーキ、チョコレートケーキとバニラというという組み合わせ自体もあまり経験がなかったので…。しかも、世界大会優勝シェフのケーキを2つも味わえるというのは、新しい出会いというか、えも言えぬ“特別感”ですね。とても贅沢であると感じています。
――最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますか?
宮氏:クリスマスケーキというものは、経済性という面でのお客様の意識が高い一方で、“特別感”を期待する声もたくさんあります。買い物の楽しさを提供するために、さらに、もっとお客様に喜んでいただけるようなことを、この先もどんどん企画していきたいと思います。
「お客様に喜んでいただけるものを提供したい」という思いから、特別感のあるケーキ作りをお願いしたという宮氏。柴田シェフ・高橋シェフによるコラボ商品『ショコラ・クリスタル ドゥ ネージュ』は、現在数量限定で予約受付中となっている。
「コスパ」「特別感」「タイパ」の3つを重視し、人々のニーズに応えるべく努力を続けてきたセブン-イレブン。今年はセブン-イレブンの商品とともに、それぞれの理想に合ったクリスマスを過ごしてみてはいかがだろうか。