『366日』赤楚衛二×上白石萌歌、名曲からインスパイアされた純愛物語

By -  公開:  更新:

Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1228回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、1月10日に公開された『366日』と『劇映画 孤独のグルメ』をご紹介します。

(C)2025映画「366日」製作委員会

画像を見る(全13枚) (C)2025映画「366日」製作委員会

『366日』結成25年、HYの名曲が紡ぎ出す新たなラブストーリー

叶わない恋心を切々と歌い上げた、沖縄出身のバンドHYの代表曲「366日」。今なお世代を超えて愛され続けている楽曲にインスパイアされた映画が誕生しました。
東京と沖縄。2つの都市を舞台に、20年にわたる純愛ストーリーが紡がれます。

(C)2025映画「366日」製作委員会

(C)2025映画「366日」製作委員会

『366日』のあらすじ

2003年、沖縄。高校生の真喜屋湊は、同じ高校に通う後輩・玉城美海と出会う。好きな音楽を通じて、2人は互いに惹かれあっていく。

母を病気で亡くした湊は、音楽を作るという夢を半ば諦めかけていたが、美海の応援に背中を押されて、東京の大学に進学。2年後には美海も上京し、彼らの幸せな日々がスタートする。やがて、湊は音楽会社への就職が決定。そして、美海は通訳になるという夢に向かって邁進中。

この幸せがいつまでも続くものだと思っていたが、ある日、湊は突然別れを告げ、美海の元を去ってしまうのだった。

時が経って、2024年2月29日。湊の前に、ひとりの少女が現れる。

彼女が手にしていたのは、一枚のMDだった……。

(C)2025映画「366日」製作委員会

(C)2025映画「366日」製作委員会

『366日』のみどころ

主人公の真喜屋湊を演じたのは、話題作への出演が続く注目の実力派俳優・赤楚衛二。そして運命的な恋に身を投じていくヒロイン・玉城美海役は、俳優としてアーティストとして多方面で才能を発揮している上白石萌歌。2人はそれぞれ、高校時代から30代までを熱演。情感あふれる演技で観客を魅了します。

共演にはHey! Say! JUMPの中島裕翔、玉城ティナをはじめ、 稲垣来泉、齋藤潤、溝端淳平、石田ひかり、国仲涼子、杉本哲太など、若手からベテランまで魅力的なキャストが集結。

湊と美海の20年にわたる物語に、深い余韻をもたらす演技は必見ですよ。

(C)2025映画「366日」製作委員会

(C)2025映画「366日」製作委員会

映画オリジナルのストーリーと楽曲の世界観が見事にリンクしており、心を揺さぶられることしきり。

恋する感情を丁寧に掬い取り、王道の恋愛ドラマとして見応えたっぷりな本作において、見逃せないのがMD(ミニディスク)の存在です。

音楽好きの2人をつなぐアイテムとして登場するのですが、最近では見かける機会が少なくなっただけに、当時を知る人には懐かしく、若い世代の方には新鮮に映るのではないでしょうか。カセットテープとはまた違ったエモさが感じられます。

青春時代の輝きも、想いがすれ違うもどかしさも、すべてが愛おしい。切なさの中にも優しい温もりが感じられる、この冬必見のラブストーリーです。

(C)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

(C)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

『劇映画 孤独のグルメ』それにしても、腹が減る映画です。

人気ドラマシリーズ『孤独のグルメ』が、まさかの映画化。究極のスープを求めて、主人公・井之頭五郎が世界を巡る!
主演・松重豊が、監督・脚本も担当。パリ、韓国、五島列島と渡り歩き、その土地の美味しいものに舌鼓を打つ。その様子は、グルメ映画とロードムービー、ふたつのジャンルの持つ面白さを兼ね備えており、斬新な作りとなっています。

笑って笑って、お腹が鳴る。

そして、スタッフキャストの作品愛に胸がいっぱいになる。究極の飯テロムービー。映画を観終わった後は、何を食べる?

(C)2025映画「366日」製作委員会

(C)2025映画「366日」製作委員会

<作品情報>
366日
2025年1月10日(金)から全国ロードショー

出演:
赤楚衛二 上白石萌歌
中島裕翔 玉城ティナ
稲垣来泉 齋藤潤 溝端淳平(友情出演) 石田ひかり(友情出演)
国仲涼子 杉本哲太

inspired by HY 「366日」
主題歌:HY「恋をして」(Polydor Records)
監督:新城毅彦
脚本:福田果歩
音楽:日向萌
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 松竹
原作:「366日」物語委員会
製作:映画「366日」製作委員会
(C)2025映画「366日」製作委員会
公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/366movie/

(C)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

(C)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

<作品情報>
劇映画 孤独のグルメ
2025年1月10日(金)から全国東宝系にて公開

出演:
松重 豊
内田有紀 磯村勇斗 村田雄浩 ユ・ジェミョン(特別出演) 塩見三省 / 杏 オダギリジョー

原作:「孤独のグルメ」作/久住昌之・画/谷口ジロー(週刊SPA!)
監督:松重 豊
脚本:田口佳宏 松重 豊
主題歌:ザ・クロマニヨンズ「空腹と俺」(HAPPY SONG RECORDS / Sony Music Labels Inc.)
制作:共同テレビジョン FILM
配給:東宝
(C)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会
公式サイト https://gekieiga-kodokunogurume.jp/

 

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

Page top