千葉市がクラウドファンディングを活用したプロジェクトを始動
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千葉市では、2026年の千葉開府900年に向け、記念事業の実施や記念商品の開発など、クラウドファンディングを活用し、さまざまなプロジェクトを進めている。行政主導のまちづくりだけではなく、市民が立ち上げた事業を応援することで、次代を担う若い世代が千葉市に誇りを持ち、より豊かな未来につなげていくことが目的。中でも「千葉市初のワイナリーを作る!」と題したワイナリーの整備、ワインの開発や、映画の上映・演劇を通じた広報協力など、すでに目標金額を達成しているものもある。
その中で新たに始動したプロジェクトのひとつに、千葉市稲毛区にあるユースセンター「PRISM」がある。「こどもや若者が自由に過ごせる安心安全の場所とともに、何かにチャレンジする。そして地域に関わっていくためのハブとなるように」との思いから、昨年9月に開設。月に8回程度の通常利用と2回程度の運営主催イベント実施を行ってきた。今後、こどもや若者が主催するワークショップ実施に向けた準備や新しいことに挑戦できるような場所を目指し、クラウドファンディングを行っている。
施設内はものづくりやワークスペース、靴を脱いで上がったりできるスペースなどがあり、こどもや学生たちと一緒にDIYを重ねて、場を作り続けている。最近は1回で平均8人前後の利用があり、小学生~大学生までさまざま。一番多いのは高校生だという。
「PRISM」を運営する一般社団法人Spiceの代表理事である郡司日奈乃さんは、「今は地域の大人たちが忙しくなってきたことで、今まで自治会にあった子ども会が失われている。こどもたち若者たちをまわりの大人が支え見守る場所を作らないといけない時代になってきている。その意図もあってユースセンターを作った」と話す。最近のこどもたちの傾向として郡司さんは「張り切って自分でこういうことをやりたいと突き進む子もいれば、大人の顔色を窺っているような感じもいて二極化している。その子たちがありのままでいられるようにするにはどうすればよいかを探求したい」と述べた。
クラウドファンディングは3月3日まで募集している。