瀬戸内寂聴 歳を取るということは豊かであるということ
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第496回 歳を取るというのは、それだけ人より経験があるということ。過ぎ去った日々の経験を反芻してみるだけでも、やはり豊かな生(せい)を生きたと実感できるはずです。 瀬戸内寂聴 撮…
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【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第496回 歳を取るというのは、それだけ人より経験があるということ。過ぎ去った日々の経験を反芻してみるだけでも、やはり豊かな生(せい)を生きたと実感できるはずです。 瀬戸内寂聴 撮…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第495回 この世は「苦」です。けれど、与えられた苦は辛抱(しんぼう)するに値する苦であり、 その苦を懸命に乗り越えた先で、必ず新たな強い力を与えられるのです。 瀬戸内寂聴 撮影:…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第494回 医師の日野原重明先生が「余命何ヶ月という人に花の球根を植えてもらうと、その人は花が開くまで生きていたいと未来を込めて水をやります」とおっしゃっていました。未来は希望なの…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第493回 結んだつもりの縁(えん)が、切れることもあります。けれども、一度結んだ縁は決して切れてはいけないのです。そこが、人生の恐ろしさでもあり、有り難さでもあります。 瀬戸内寂…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第492回 自分が愛されないと人は苦しみ、自分が裏切られると人は怨みます。これは、我に固執することからおこる苦しみです。すべての原因は自分にあるのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユー…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第491回 「働く」というと、すぐ「報酬をくれ」となりますが、決してそうではありません。 どんな仕事を任(まか)されても、仕事をさせて戴(いただ)くという気持ちを忘れてはいけません…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第490回 理不尽なものに対して怒りや憎しみを持つことはいいことです。それは人間として生きているという証拠です。それに鈍感になったら堕落します。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第489回 人は死ぬまで可能性があります。もうやってもだめだ、と思ったりしないでください。自分の中にはまだ自分の知らない可能性の芽があるんだと信じてください。 瀬戸内寂聴 撮影:斉…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第488回 目立たないところで人に親切にしたり、地道に人の役に立つ活動をしている人が沢山います。そういうことを教えてくれるのが良い本や良い番組だと思います。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第487回 いつ来るかわからない死の影に怯えて暮らすより、愛する人の死別に悲しみ溺れるより、たった今、自分の生きているこの時を精一杯生きるしかないのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第486回 夫婦の間、男女の間は、すべて五分五分。一方だけが悪くて一方だけが良いということはありません。相手を責めるばかりでなく自分自身をもっと愛し、尊敬できるように努力すべきです…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第485回 人は何処(いずこ)より来て、何処へ行くのか。私は今もってわかりません。わかったのは、この世にいる時間を自分の都合で調整できないということだけです。人間の無力さに気づいた…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第484回 人間は悪い状態のままではいられませんから、必ず回復していきます。誰でも自然治癒力を持っているのです。それに頼り、祈りましょう。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第483回 あなた方の命は、どこを探したってあなた一人の命です。自分の命を大切にしなければならないように、他人の命もやはりかけがえのない、尊い、ただ一つの命であることを肝に銘じまし…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第482回 あらゆる宗教の根源には、人知を超えた存在への畏(おそ)れがあります。この世には、人間にはどうしてもコントロールできない領域があるからです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第481回 私は年齢なんか気にしていません。体が悪くなったら、すぐお医者に行って治してもらえばいいだけの話です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第480回 自分以外で心にかかる存在がいるということ、それが生きる喜びです。愛でも恋でもいい。人でもぺットでもいい。いくつになっても、大切な存在を持っていたいものです。 瀬戸内寂聴…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第479回 人間は生きている間の業によって、死ねば迷いの世界に生まれ変わり、死に変わりして、車輪が廻るように果てしなく流れていくとされています。これを「輪廻」といいます。 瀬戸内寂…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第478回 老いや死を自分なりのやり方で受け入れ、死のその瞬間まで存分に生き切った人には、ある美しさが宿ると私は思います。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第477回 モノばかりを頼りに生きる人は、いつかモノに裏切られます。モノやお金で愛が手に入りますか。子供が産めますか。友を作れますか。できないでしょう。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユー…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第476回 仕事をする中で目標や目標が生まれます。 その目標や目的に近づこうとする努力が結果的に他人(ひと)を幸福にすることにつながる。それが「働く」ということだと思います。 瀬戸…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第475回 医者から癌で半年の命と言われた女性が、宣告のショックから立ち直ると、「私は画家として死にたい」と言って、ひたすら絵を描き出しました。何者として死ぬかということは、人間に…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第474回 『源氏物語』の舞台になった京都・雲林院(うりんいん)は、門をくぐると通りの喧騒が嘘のように静まります。光源氏も雲林院に籠もって経典を読むなどして心を鎮(しず)めたと記さ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第473回 勝敗の心を捨てれば楽になるのはわかっていても、捨てられないのが人間。そこに宗教が生まれます。人に勝とうとする煩悩を信仰で調整せよと教えています。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第472回 一日を終える夜の時間に、自分と向き合い、反省し、どんな善をなしたかを考えてみるようにしましょう。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第471回 京都・天龍寺は紅葉も花も松籟(しょうらい)も、すべてがたっぷりと豊かに溢れています。心の屈した日は天龍寺へ行き、ひとり黙って一廻りすると、いつしか気分が爽快になっていま…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第470回 人と人とが出逢うことは奇蹟です。偶然同じ時間を過ごすには理由があります。 ひとつひとつの出逢いを大切にしましょう。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第469回 小説というものは、作者が意図したものとまったく違う、とんでもない方向に進むことがあります。登場人物が勝手に動き出す、まさにそのとき、その小説に命が宿るのです。 瀬戸内寂…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第468回 認知症になっても、楽しい、美しい、喜びの感情は残っています。好きなものをあげたり、好きな物を着せたり、話しかけたり、心を寄り添って生きれば、必ず伝わります。 諦めないで…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第467回 私はこの頃、自分の身のほとりに、私を残して他界した人たちの魂の気配を感じます。 肉体は消えているのに、霊魂は在りし日のやさしいままなのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユー…