夏に出てくるものと言えば?そうです「痴漢」。
中国の、とある通信社が「夏が来た!公共交通機関で痴漢が猛威を振るう日本の対策」という記事を掲載しました。
中国でも、女性が肌を露出する夏になると痴漢は増えるようで、「日本の痴漢対策」を紹介している。
記事によると、日本では駅や電車内で「痴漢は犯罪です」と警告するアナウンスが頻繁に流れ、駅構内の至る所に「痴漢撲滅のポスター」が貼られるなど至れり尽くせりで、事情をよく知らない海外からの観光客は、日本では痴漢があふれているの?と勘違いしてしまうとのこと。
さらに痴漢対策として日本では「女性専用車両」を導入していることも紹介している。
「女性専用車両」は、日本以外でも、メキシコ、ブラジル、インド、アラブ首長国連邦、インドネシア、マレーシア、イラン、エジプトなどでも行っているそうなんですが、中国では「男性差別になる」として議論は出るものの見送られてきた。
また中国では日本のように被害者の証言だけで逮捕することは出来ず、目撃証言や防犯カメラ映像などの証拠がないと、痴漢は逮捕できないそうなんです。
日本だけではなく、世界で問題になっている「痴漢」。
では日本の痴漢事情は、どうなっているのか?
2014年の調べでは、迷惑防止条例違反での痴漢件数は3,439件。電車内での強制わいせつ罪が283件。
ただ、これはあくまでも検挙された件数で、ほとんどの女性が、痴漢被害に遭っても警察に通報・相談していない。
※平成27年度版 犯罪白書より
そんな「痴漢」が行われる場所で、最近問題となっているのが「音楽のライブ会場」。
CD不況などと言われている音楽業界の中で、「音楽のライブ」は大盛況で、特に「フェス」と呼ばれる音楽イベントが大人気です。
ちなみに、フェスとは複数のアーティストが登場する大規模な音楽イベントのこと。
この音楽フェスで、なぜ痴漢が問題になっているのか?
音楽フェスは通常「スタンディング(立ち見)」で行われるからなんだそうです。
どうしてもアーティストを近くでみようと、おしくらまんじゅう状態で、みんな前へ前へ出て行こうとする。
しかも、音楽フェスというのは「踊ったり」「ジャンプしたり」する人が多く、「痴漢されたかどうか?」立証するのが大変難しい。
また、これまで音楽フェスと言うと、郊外の山の中で行われるため、山登りのような服装の女性が多かったそうで、最近は都心部でも行われるため、薄着の女性も増えてきて痴漢に遭うケースが多いと指摘する声もある。
さらに、この「スタンディング」での痴漢の問題は、フェスだけではないそうです。
ずっと昔は、コンサートと言えば、コンサートホールや公会堂といった椅子席がある会場で行われる場合がほとんどでしたが、近年は椅子がない、ライブハウスで行われるケースが非常に多い。
でも、いずれの場合にも、痴漢被害が出ないよう、数年前から、女性客だけをフェンスで囲んでしまう「女性専用エリア」を設けたり、観客同士で不審行為をする人を見つけたら進んで声を上げてもらうよう注意喚起するなどの、痴漢対策をする主催者もしっかり増えています。
いずれにしても、痴漢は犯罪。徹底的に撲滅しなければいけません。
7月25日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より