さて、毎日を楽しく過ごすための秘訣やヒントをお伝えしていく笑顔のココロエ。本日は好奇心くすぐる旬の情報、キーワードは「芋」です。
今日は奇祭と言われる珍しいお祭りをご紹介します。
平安時代の末期から続き、国の重要無形民俗文化財にも指定されている、滋賀県蒲生郡日野町の「近江中山の芋競べ祭り」です。
毎年、9月1日に開催されるこのお祭りは山の上にある熊野神社を挟んで東と西、二つの集落に代々伝わるもので、それぞれに収穫した里芋の一種であるトウノイモの根っこから葉先までの長さを神前で計り競い合うというもの。
これは農業を推し進める行事として古くから伝えられている神事とされ、厳かに行われるのが特徴で中心となるのが裃(かみしも)をつけた山若と呼ばれる青年たち。着物姿の山子と呼ばれる男の子、そして村の長老たちです。
お餅や瓜をはじめとする神聖なるお供え、三々九度の杯、相撲など神はの奉納儀式が2時間ほど続き、最後に行われるのが芋の長さ競べ。時間をかけて長さを計り、昔から東の芋が長いと今年は不作、西の芋が長いと豊作と言われているそうです。
<本仮屋さんの感想>
「芋競べ祭り」面白いですね~。見た目は普通の芋と違います。もっと大きい。根っこから葉先までが2メートル近くあるそうです。それを太い竹にくくりつけて運ばれてくる。
東側が長いと不作、というのはちょっと嫌ですね。西が長いと豊作。東チームの人たち、クサクサしないのかなあ。いや、神事に関わる人たちはみんなが幸せにあるようにと小さいことは言わないのでしょうね。
地域対抗によるお祭りはこんなものもあります。面白いのが「峠の国盗り綱引き合戦」。これは静岡県と長野県の県境を賭けてそれぞれの県民代表が綱引きをする。勝ったほうが県境を1メートルずらせる。例えば、今年は静岡が勝ったら静岡の領土が少し多くなる。これはいい! すごく盛り上がりますね! こちらは10月25日に兵越峠で開催されます。
お祭り、いいですね。面白い! ますます日本が好きになります。
本日は平安時代から続く珍しいお祭り、「近江中山の芋競べ祭り」のご紹介でした。
(2016/8/29放送分より)
『太田胃散プレゼンツ 本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ』
毎週月曜~金曜 ニッポン放送15:36~ ABCラジオ14:54~